日本航空(JAL/JL、9201)は6月9日、マイルの知識を競う「JALマイレージ王決定戦」を羽田空港で開いた。予選と本選を勝ち抜いた51人が最終決戦に参加し、愛知県の男性会員メチコさんが初代JALマイレージ王の称号を手にした。
—記事の概要—
・予選は7000人
・「ファーストクラスでパリ行きたい」
予選は7000人
JALマイレージ王決定戦は、同社のマイル制度「JALマイレージバンク(JMB)」会員のマイレージ知識ナンバーワンを決めるもので、今回が初開催。予選と本選はWEBテストで行われ、予選は20問中16問以上の正解で本選に進め、本選では正答率上位60人に入ると最終決戦に進める。
参加者は北海道や山口など全国各地から、21歳から58歳までの幅広い年齢の会員が参加。JALによると、40歳代の会員が一番多かったという。毎年1月から12月の1年間で、一定以上の搭乗実績があるJMB会員だけが入会できる「JALグローバルクラブ(JGC)」会員は38人、JMBの最高位ステイタス「JMBダイヤモンド」を獲得している会員も10人が参加した。
3月の予選には約7000人が挑み、うち約1500人が4月の本選へ進出。本選は全問正解者が約150人と出場枠を大幅に上回ったため、最終決戦の出場者は抽選で決定した。
最終決戦は最初の40分間で30問を解き、残り10分間でiPadに回答を入力する形で行われ、上位3人がJALマイレージ王を決定する頂上決戦に進んだ。
インターネットなどで調べながら回答できた予選と本選に対し、最終決戦で使用が認められたツールは電卓のみ。参加者自身が持つ知識だけで回答を導き出した。
最終決戦が終了し、頂上決戦の開始までは、格納庫の見学やラウンジでの休憩時間が設定された。格納庫では、係員の説明で整備中の航空機を見学し、ラウンジでは、機内で提供されるドリンクや「うどんですかい」などの軽食が振る舞われた。
「ファーストクラスでパリ行きたい」
初代王者を決める頂上決戦は、早押しによる3問先取の勝ち抜き方式。最終決戦の2位と3位で1回戦を争い、その勝者と1位が首位を賭けて2回戦目を戦うトーナメント方式で行われた。
初代JALマイレージ王の座を獲得したメチコさんは、最終決戦の問題を30点満点中25点で1位通過。2位は24点、3位は23点と、頂上決戦に進出した3人はわずかな点数差で挑んだ。1位と2位を決定する頂上決戦の2回戦では、メチコさんは1点目を先取されたものの、3点を連取して逃げ切った。
メチコさんは仕事で飛行機を使うことはなく、旅行などプライベートで毎月のように飛行機を利用しているという。現在はJGC会員で、家族と一緒に貯めているマイルは、年間25万マイルほど。マイルを使い、「ファーストクラスでパリに行きたい」と笑顔で話した。
メチコさんには、JALのマイル10万マイルがプレゼントされた。2位の出場者に3万5000マイル、3位には1万5000マイルが贈られたほか、モデルプレーンなどの副賞も用意された。3位までの入賞を逃した参加者には、全員に3000マイルが付与された。最終決戦の問題と解答は、JALのウェブサイトに掲載する。
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