エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年6月4日 09:30 JST

ユナイテッド航空、プレエコ「プレミアムプラス」公開

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　ユナイテッド航空（UAL/UA）は、プレミアムエコノミークラス「プレミアムプラス」の提供を今年3月末から国際線で始めた。ビジネスクラス「ポラリス」とエコノミークラスの間に位置するサービスだ。

プレミアムプラスを披露するユナイテッド航空の客室乗務員＝19年5月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　1席ごとに電源コンセントと充電用USB端子を備え、ブランケットと枕はポラリスと同じく、サックス・フィフス・アベニューとのコラボ。シートピッチは38インチ（約96.5センチ）で、エコノミーと比べて最大7インチ拡大した。シート幅も19インチと、エコノミーと比べて最大2インチ広げた。

　電源コンセントとイヤホンジャックはひじ掛け下後方にあり、ひじ掛けを開くと挿しやすい構造を採用。13インチ（最前列除く）の個人用モニターを備え、テーブルにはタブレットやスマートフォンを立てかけられるスタンドを用意し、背もたれには同社のロゴをワンポイントであしらった。シートはロックウェル・コリンズ製のものを採用した。

　搭乗時は2番目のグループで優先搭乗でき、機内食も専用メニューを提供する。また、オーバーヘッドビン（手荷物収納棚）も専用エリアを設けた。

ユナイテッド航空のプレミアムプラスのひじ掛け下後方に設けられた電源コンセントと充電用USB端子、イヤホン端子＝19年5月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　対象機材はボーイング777-300ER型機と777-200ER、787-10の3機種。777-300ERは2019年までに18機、777-200ERは2020年までに51機を対象に改修を進め、2018年11月から14機を導入予定の787-10は当初から備えている。ユナイテッド航空によると、777の改修は10日の1機の割合で進んでおり、新シートであるポラリスとプレミアムプラスはセットで導入しているという。

　現在ユナイテッド航空は、アジアでプレミアムプラスの旅行代理店向けプロモーションを実施しており、5月31日には都内で代理店などを対象にしたセミナーを開き、運航便を除くと日本初公開となった。

　6月現在、日本路線ではニューアーク－成田線UA79/78便とサンフランシスコ－成田線UA837/838便に投入。いずれも777-300ERで、今後は777-200ERで運航している路線にも順次投入していく。

　ユナイテッド航空では、出張規定でエコノミーしか利用できない人や、プライベートで少しぜいたくをしたい層に向けて販売していきたいという。

＊写真は24枚。