MRJ, エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年6月3日 08:01 JST

JALのA350、国際線投入は23年以降 赤坂社長「1年に4-5機導入」

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 日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は現地時間6月2日、初号機を今月受領予定のエアバスA350型機について、国際線投入は2023年以降になる考えを示した。

JALが6月中に受領予定のA350-900初号機=19年5月22日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JALは2013年10月7日に、A350 XWBを最大56機導入すると発表。確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入する契約を締結した。ボーイング777型機の後継機で、A350-900は主に国内線用777-200の、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となる。A350-900は、9月1日から羽田-福岡線に就航する。

 ソウルでAviation Wireと海外メディア3社の取材に応じた赤坂社長は、A350について「777は国内線導入から25年くらいたち、これに代わる主力機。777は国内線と国際線20機ずつくらいあり、国内線をすべて置き換えた後に国際線に導入する。だいたい1年に4-5機ずつ受領していく」と述べ、国際線への投入は2023年以降になる計画だという。

 オプションの行使については、「おそらく行使することになるだろう。国内線用の機材は確保しており、その後の更新時に行使したいが、A350以外の可能性も検討する」と語った。

 一方、ボーイングの787については、標準型の787-8と長胴型の787-9を導入済みだが、超長胴型で777-200とほぼ同じサイズの787-10は未発注だ。787-10について赤坂社長は「十分可能性はあるが、あまり機種を増やしたくない。787-8や787-9で統一できれば統一したい」と、破綻前に機種が多くなった反省として、極力絞り込む考えを示した。

 グループで60機以上保有する737-800の後継については、「機齢が若く、置き換えはこれから。次期の中期計画でそろそろ考えないといけない」と述べた。737 MAX問題が後継機選定に与える影響は、「あまり関係しないと思う」と応じ、安全性が証明される前提で「経済性を比較して選択したい」と語った。

 また、2020年中ごろから量産機の引き渡し開始を予定している三菱航空機のMRJについては、「予定通り認証が取れると思うが、737 MAXの件でどういう影響があるのかが一番気になるところだ」と、737 MAXの安全性を今後FAA(米国連邦航空局)やEASA(欧州航空安全局)が認証する上で、MRJの型式証明取得にも影響がおよぶことを懸念した。

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