@Aviation_Wire
Aviation Wire
RSS
日本航空（JAL/JL、9201）は5月25日、体の不自由な乗客と付き添い人などを対象に、搭乗の流れを空港で体験する「JAL空港体験プログラム」の第1回を羽田空港で開いた。ボーイング777-200型機（登録記号JA773J）の実機を使用し、機内にそのまま入れる木製車いすなど、障害者サポートを紹介した。
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで機内の細い通路を木製車いすで通る参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
今回の体験会は、身体的な理由や病気などで飛行機の利用をちゅうちょしてしまう乗客に、搭乗に対する不安を解消してもらうのが狙い。木製車いすの試乗や保安検査場の通過体験をはじめ、機内の座席や車いすでも入れる化粧室など、空港到着から搭乗、降機までの流れを実際に体験した。
参加したのは、視力や聴力の障害者や車いすの利用者など26人。障害者支援などを手掛けるミライロ（大阪市）にJALが打診し、障害の種別を限定せずに参加者を募った。同社に登録する約5000人のモニターのうち、首都圏在住の57人から応募があり、抽選で決定したという。
JALからは空港の地上係員をはじめ、客室乗務員や整備士など、さまざまな部署のスタッフがサポートした。
機内にそのまま入ることができる木製車いすを使った参加者は、シートの座りごこちや、クラスごとのサービスに興味を示していた。車いすのまま入れる化粧室が用意されていることには、複数の参加者が驚きの表情を見せていた。
視力や聴力の障害者へのサポートも、実際の利用時と同様に行われた。白いつえを利用する視力障害者には地上係員が付き添い、足もとの段差などを細かく伝えて誘導。聴力障害者にも手話による案内や、大きなジェスチャーで移動を手伝った。
JALによると、今後は同様の体験会を年2回のペースで継続したいという。
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで木製車いすの紹介を聞く参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで木製車いすの紹介を聞く参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで地上係員の案内で保安検査場を通過する参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで使用した777-200＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで搭乗口を通過する参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで搭乗口を通過し飛行機へ向かう参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムでスペースが広い化粧室の説明を聞く参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで紹介されたスペースが広い化粧室＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムでクラスJのシートに興味を示す参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムで機内専用の車いすを組み立てる客室乗務員＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
JALが羽田空港で開催した空港体験プログラムでJALの木製車いすから自分の車いすに乗り換える参加者＝19年5月25日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire
関連リンク
日本航空
・JALとJAC、国交省バリアフリー化表彰を受賞 木製車いすやストレッチャー対応機（18年1月10日）
・JAL、空港に木製車いす 18年度までに全国250台（17年7月13日）