ルフトハンザカーゴ(GEC/LH)は5月23日、ボーイング777F貨物機(登録記号D-ALFF)に日本語の愛称を命名し、成田空港で命名式を開催した。式には同社の関係者らが出席し、日本酒で機体を清めた。
—記事の概要—
・ご当地あいさつで命名
・MD-11F、25年までに全退役
ご当地あいさつで命名
ルフトハンザカーゴは、あいさつの言葉を就航地の言語で表記した名前を、保有する機体に命名している。同機は「こんにちは日本(Konnichiwa Japan)」と命名し、機首にデザインした。同社のペーター・ゲルバー会長兼CEO(最高経営責任者)は「主要な市場の言葉で命名している」と説明。これまで777Fは英語で表記した「Good Day, USA」やスワヒリ語で表記した「Jambo Kenya」などと名付けている。
機体は成田空港到着時に、放水アーチで歓迎を受けた。232番駐機場で開催した命名式には、ゲルバー会長兼CEOやミヒャエル・フォアヴェルク日本支社長らが参加。日本酒の入った酒樽を開いた後、中の日本酒をひしゃくを使って機体にかけて清めた。
MD-11F、25年までに全退役
旅客便を運航するルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は、2018年2月にブランドデザインを変更。従来の「紺と黄」から「紺と白」に刷新し、2025年までに保有するすべての機体を塗り替える。貨物便を運航するルフトハンザカーゴも同様で、新デザインの導入を順次進めている。
D-ALFFは今年2月18日に受領した機体で、導入時から新デザインを施している。同社の機体は777Fと旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)MD-11F型貨物機で、それぞれ2機ずつに新デザインを導入している。ルフトハンザカーゴは、2022年までに新塗装の導入完了を見込んでいる。
現在、777Fを10機、MD-11Fを12機保有している。このうち777Fは9月に11号機を受領し、MD-11Fは年末までに2機が退役となる予定。MD-11Fの全退役についてゲルバー会長兼CEOは「明確ではない」と前置きをし、「2025年までには全機退役させる」と述べた。機材更新のを早める可能性にも言及し、「今後数カ月で判断を下す」として、2021年か2022年にも全退役する可能性があるとした。
ルフトハンザカーゴは現在、成田へ週7便運航。成田へはフランクフルトから直行で到着し、成田発はソウル(仁川)を経由し、フランクフルトへ戻る。
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