新元号・令和最初の日となった5月1日深夜、全日本空輸(ANA/NH)は羽田空港国際線ターミナルから最初のフライトとなったバンコク行きNH849便(ボーイング787-9型機、登録記号JA890A)を送り出した。

ANAの平成ラストフライトと令和初フライトの乗客にプレゼントされた「平成」と「令和」がデザインされた扇子を手にする客室乗務員の渡邉令奈さん(右)と猪上和さん=19年5月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAの令和初フライトとなったNH849便は、乗客217人(幼児なし)を乗せ、定刻の午前0時5分に出発した。搭乗口近くでは出発前に式典が開かれ、ANAの平子裕志社長と平成元年生まれの整備士、NH849便の機長が航空日誌にサインし、令和の安全運航を誓った。
「令和を英語にするとビューティフル・ハーモニーで、海外の日本に対する期待も高まっている。平和を祈りつつ、ご即位をお祝い申し上げたい」とあいさつした。
新元号イベントには、令和にちなみ、客室乗務員の渡邉令奈(れな)さんと猪上和(なぎ)さん、地上係員の本間令子(れいこ)さんと土屋和(むつみ)さんが参加。日付が変わるタイミングで平子社長や乗客とともにくす玉を割り、新元号を祝った。NH849便の乗客には、「令和」とデザインされた扇子(せんす)や搭乗証明書などの記念品が手渡された。
令和初フライトに先立ち、同じくバンコクへ向かったANAの平成ラストフライトとなったNH1925便(787-8、JA878A)の乗客にプレゼントされた扇子は「平成」がデザインされていた。
平成のラストフライトを送り出した平子社長は、「平成がわれわれの国際線を育ててくれたので、最後のフライトをしっかり見送れて意義があった」と感想を語った。
一方、令和2年となる来年2020年は、東京オリンピック・パラリンピック開催に先立ち、羽田の国際線発着枠増枠分の配分がある。平子社長は「安全運航が第一で、しっかり堅持していく中で、事業拡大に結びつけていきたい」と述べた。
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羽田空港で1日午前0時を迎えくす玉を割るANAの平子社長ら=19年5月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

航空日誌にサインするANAの平子社長=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

航空日誌にサインするANAの整備士=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

航空日誌にサインするバンコク行きNH849便の機長=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

航空日誌を手にするバンコク行きNH849便の機長=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で開かれたANAの新元号イベントで航空日誌を手にする平子社長(中央)ら=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田で開かれたANAの新元号イベントで航空日誌を手にする平子社長(中央)ら=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港の搭乗口でANAの令和初フライトとなったバンコク行きNH849便に搭乗する乗客=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAの平成ラストフライトと令和初フライトの乗客に手渡された記念品=19年4月30日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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