全日本空輸(ANA/NH)のボーイング787-10型機が4月26日夜、1路線目の成田-シンガポール線に就航した。787ファミリーでは胴体が最長となる超長胴型の機体で、標準型の787-8より11.6メートル長く、日本の航空会社では初導入となった。
座席数は3クラス294席で、ビジネス38席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー235席。全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。当初は国内線に投入予定だったが、訪日需要が旺盛な東南アジア路線の増強用に変更した。
エコノミーは3-3-3席配列で、シートピッチは34インチ(約86センチ)。個人用モニターはクラス世界最大の13.3インチ(最前列除く)のタッチパネルタイプで、ヘッドレストは6方向に調節できるようにした。
個人用モニターのコンテンツは、スワイプ式で探せる操作方式に変更。対応言語も従来の6言語から11言語(日本語・英語・中文簡体字・中文繁体字・仏語・独語・スペイン語・タイ語・インドネシア語・ベトナム語・韓国語)に拡充した。
787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成され、787-10は胴体がもっとも長い。全長は68.3メートルで、787-8(56.7メートル)と比べて11.6メートル、787-9(62.8メートル)より5.5メートル長く、大型機の777-200と比べると4.3メートル長い。設計と部品は787-9と95%共通しており、最終組立はすべて米サウスカロライナ州のチャールストン工場となっている。
本写真特集では、787-10のエコノミークラスを取り上げる。
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