エアライン — 2019年4月29日 21:32 JST

ピーチ、神宮球場で冠試合　女性パイロットが始球式、首都圏でPR

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　ピーチ・アビエーション（APJ/MM）は4月29日、明治神宮球場でのプロ野球・東京ヤクルトスワローズ対広島東洋カープ戦で、冠スポンサーを務めた。来場者に応援グッズを配布したほか、ピーチの女性パイロットが始球式に参加し、今年冬ダイヤからの成田拠点化のほか、首都圏路線をアピールした。

明治神宮球場のスワローズ対カープ戦で小さな傘を振って応援するピーチとバニラのCA＝19年4月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　試合は「Peachハッピーナイター」として開催。来場者先着5000人を対象に、ピーチとスワローズのロゴが入ったスティックバルーンを配った。このほか、ピーチがネーミングライツ（命名権）を取得した外野立ち見席「Peachヒップバーシート」の来場者136人に、ピーチのロゴ入り泉州タオルをプレゼントした。

　ヒップバーシートは、今シーズンから神宮球場に導入された外野立ち見席の一部で、ピーチは今シーズン終了までネーミングライツを締結している。

　球場イベントにはピーチの客室乗務員10人のほか、ピーチとの統合を控えるバニラエア（VNL/JW）の客室乗務員10人も参加。試合開始30分前に開催された、球場DJのパトリック・ユウさんとスワローズのマスコット「つば九郎」を交えたオープニングトークには、ピーチの愛川三千代さんとバニラのバタムンク・アリウントゲスさんも参加した。2人は「球場にお越しの方にもぜひご利用いただきたいです」と話し、成田－関西線のほか、羽田から台北（桃園）とソウル（仁川）、上海（浦東）へ向かう国際線をアピールした。

　プレイボール直前には、ピーチの小林美咲さんとバニラの並木香純さんが、スワローズの西田明央選手とカープの磯村嘉孝選手に花束を渡して激励した。直後の始球式には、ピーチのパイロットの千房（ちぶさ）まりさんが登場。スワローズのマスコット「つばみ」に連れられ、マウンドに向かった。千房さんの投球はノーバウンドで捕手のミットに届くと、観客席が沸いた。

　5回ウラのスワローズ攻撃前には、ピーチの財部奈々さんと両チームのファン代表2人がじゃんけんで交流。それぞれとじゃんけんし、財部さんに勝ったスワローズファンにはピーチとバニラのグッズをプレゼントした。

　7回ウラ、スワローズの攻撃前に行われる「ラッキーセブン」には、スワローズのキャラクターや、ダンスチーム「パッション」に混じり、両社の客室乗務員も参加。スワローズの応援歌『東京音頭』に合わせ、応援グッズの小さな傘を振った。

　試合は1回オモテに、サビエル・バティスタ選手の3号ソロホームランでカープが先制。スワローズは2回ウラに中村悠平選手の2号2ランホームランで逆転し、もつれた展開となった。4回オモテには會澤翼選手の3号ソロホームランで勝ち越したものの、相手エラーなどで得点を重ねたスワローズが7対4で勝利した。

　当日は満員に近い3万665人が観戦。両球団の熱心なファンらが、ビールを飲みながらチームに声援を送った。

　関西空港など4カ所を拠点とするピーチは、成田空港を拠点とするバニラを吸収。バニラは夏ダイヤが終わる10月26日で運航を終了し、現在は機材や路線など、ピーチへの移管作業を進めている。ピーチは冬ダイヤが始まる10月27日から、成田の拠点化を開始し、羽田を含めた首都圏戦略の強化を図る。成田はピーチ5番目の拠点となる。

　ピーチがプロ野球の球団で冠スポンサーを務めるのは初めて。スポーツとのコラボは、2015年10月にプロ卓球チーム「琉球アスティーダ」とスポンサー契約を締結している。

＊写真は11枚。