エアライン — 2013年3月11日 16:50 JST

純米大吟醸を口当たりの良さで主軸に JAL、国際線ファーストとビジネスの日本酒刷新

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 日本航空(JAL、9201)は3月11日から国際線ファーストクラスとビジネスクラスで提供する日本酒を刷新し、ビジネスの1本を除き純米大吟醸で統一する。第1弾となる5月31日までの銘柄は、ファーストが宮城県・新澤醸造店の「伯楽星」と山口県・旭酒造の「獺祭・磨き二割三分」、ビジネスが山口県・澄川酒造場の「東洋美人」と茨城県・来福酒造の「来福・愛山」。銘柄は3カ月ごとに入れ替える。

すべて純米大吟醸に統一するJAL国際線ファーストクラスの日本酒(同社提供)

純米大吟醸を中心とした銘柄に刷新するJAL国際線ビジネスクラスの日本酒(同社提供)

 純米大吟醸は、酒米(さかまい)を低温で長期間発酵させてかすの割合を高くし、特有な香りがするように醸造した吟醸酒のうち、50%以上磨いた酒米、米こうじ、水の3つのみを原料とした日本酒。味と香り、色つやが特に良いのが特徴で、一般に熱燗よりは冷やして飲む方が酒の持つ味を楽しめる。JALではこれまで、純米大吟醸とともに大吟醸や純米吟醸も提供していたが、国際線ファーストクラスはすべて純米大吟醸となる。

 今回のリニューアルで大半が純米大吟醸となったことについて、JALでは「多くの方が飲みやすいと感じる口当たりの良さや味わいのお酒を選んだ結果、純米大吟醸のお酒が大半を占めることになった」と話しており、純米大吟醸ありきでの選択ではないという。

磯自慢は6月から、十四代は9月からファーストクラスで提供(JAL提供)

 第1弾となる「伯楽星」は酒米に減農薬栽培の備前雄町を自家精米し、40%まで70時間かけて磨き上げたもの。「獺祭・磨き二割三分」は23%まで磨いた山田錦を使用している。

 日本酒の肴というと刺身や白子などがまず思い浮かぶが、チーズともよく合う。JALでは機内で提供する食事や国産チーズとの組み合わせを楽しんでほしいとしている。

ファーストクラス提供の銘柄
3月11日から5月31日
伯楽星 純米大吟醸(宮城県・新澤醸造店)
獺祭 “磨き二割三分” 純米大吟醸(山口県・旭酒造)

6月1日から8月31日
磯自慢 中取り純米大吟醸 エメラルド(静岡県・磯自慢酒造)
飛露喜 純米大吟醸(福島県・廣木酒造)

9月1日から11月30日
十四代 純米大吟醸(山形県・高木酒造)
醸し人九平次 純米大吟醸 “彼の地”(愛知県・萬乗醸造)

12月1日から14年2月28日
美丈夫 “世界の翼” 純米大吟醸(高知県・浜川商店)
磯自慢 中取り純米大吟醸 エメラルド(静岡県・磯自慢酒造)

ビジネスクラス提供の銘柄
3月11日から5月31日
東洋美人 純米大吟醸(山口県・澄川酒造場)
来福 純米吟醸 “愛山”(茨城県・来福酒造)

6月1日から8月31日
上喜元 純米大吟醸(山形県・酒田酒造)
土佐しらぎく 純米大吟醸(高知県・仙頭酒造場)

9月1日から11月30日
御湖鶴 純米大吟醸(長野県・菱友醸造)
獺祭 純米大吟醸50(山口県・旭酒造)

12月1日から14年2月28日
伯楽星 純米大吟醸(宮城県・新澤醸造店)
出羽鶴 純米大吟醸(秋田県・秋田清酒)

関連リンク
日本航空

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