エアアジア・グループは現地時間4月18日、エアバスA330-900型機(A330neo)の初号機が仏トゥールーズでロールアウトしたと発表した。バンコク・ドンムアン国際空港を拠点とするタイ・エアアジアX(TAX/XJ)が、6月から運航を予定している。
A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800neo(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900neo(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。
エアアジア・グループは、2018年7月に開かれたファンボロー航空ショーで、A330neoを34機追加発注すると発表。発注済みの66機と合わせると、100機を導入する見通し。今回ロールアウトした機体が、グループ初のA330neoになる。
グループで、マレーシアのクアラルンプールを拠点とするエアアジアX(XAX/D7)のベンヤミン・イスマイルCEO(最高経営責任者)は今年1月に、A330neoを受領後に関西空港と米西海岸を結ぶ路線を検討するとAviation Wireの単独インタビューで語っている。
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