企業, 官公庁, 空港 — 2019年4月15日 16:26 JST

双日と日本空港ビルら、パラオ空港ターミナル運営開始 20年度めどに拡張も

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 双日(2768)と、羽田空港の国内線ターミナルなどを運営する日本空港ビルデング(9706)、海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)の3社は現地時間4月14日から、パラオ政府と共同でパラオ国際空港のターミナル施設の運営を開始した。並行してターミナルの改修・拡張工事を開始し、2020年8月からの供用を予定している。

パラオ国際空港の改修・拡張完成予想図(空ビル提供)

 既設の旅客ターミナルを一部拡張するほか、新ターミナルを増設する。延床面積は、既存ターミナルが約5620平米、新ターミナルが約1万2180平米となる。

 ターミナルを運営するのは、3社が出資して設立した中間持株会社ジャパン・エアポート・マネジメント・パートナーズ(Japan Airport Management Partners、JAMP)とパラオ政府が共同で設立したパラオ・インターナショナル・エアポート株式会社(Palau International Airport Corporation、PIAC)で、JAMPが51%、パラオ政府が49%を出資。JAMPへの出資比率は双日が48.0%、空ビルが31.9%、JOINが20.1%となる。PIACの社長には、双日執行役員の山口幸一航空産業・情報本部長が就任している。

 パラオ国際空港は同国唯一の国際空港で、パラオ最大の島・バベルダオブ島にある。滑走路は、2195メートル×46メートルのものが1本(RWY09/27)。2017年の利用者数は約29万人だった。日本からは、デルタ航空(DAL/DL)が成田から乗り入れていたが、2018年5月5日を最後に運休。現在は定期便の運航はないものの、スカイマーク(SKY/BC)が国際チャーター便の運航を計画している。

 空ビルら3社による海外での空港運営では、2018年12月18日にロシアのハバロフスク空港の運営会社と、旅客ターミナル整備・運営事業に参画する株主間協定書に調印。しかし、現時点では最終合意に至っていないため、パラオが同社初の海外案件受託となった。

パラオ国際空港の改修・拡張完成予想図(空ビル提供)

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双日
日本空港ビルデング
海外交通・都市開発事業支援機構

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