夏ダイヤが3月31日から始まり、航空各社では新路線や新機材の話題が続いている。1年後の2020年の今頃には、東京オリンピック・パラリンピックを見据え、羽田空港の国際線発着枠が50枠増枠される見通しだ。このうち、およそ半分の24枠は需要が多い米国路線に配分されることになった。
米国路線の動向に注目が集まりつつある中、ユナイテッド航空(UAL/UA)は、プレミアムエコノミー「プレミアムプラス」を3月30日から導入。成田空港へ乗り入れるニューアーク線とサンフランシスコ線のボーイング777-300ER型機にも、プレエコを導入している。
そして、ビジネスマンをターゲットに、新ビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」や新ラウンジ「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」の展開を進めており、食事や睡眠の質向上に力を入れている。
このほど来日したジェイク・セフォリア営業担当上級副社長に、機内サービスや「core4(コアフォー)」と呼ぶ社員の意識改革プロジェクト、羽田発着枠などの戦略を聞いた。
—記事の概要—
・睡眠こだわったポラリス
・ワンランク上目指したプレミアムプラス
・「現場の方が空気を読める」
・多頻度利用者は「圧倒的に羽田」
睡眠こだわったポラリス
「10日に1機の割合で改修または新造機が入っている。フルフラットで全席通路アクセスになっており、ゆっくり眠れる。荷物を収納するスペースも多い」と、セフォリア氏はポラリスの魅力をアピールする。
ポラリスのシートはオリジナルデザインで、英Acumen Design Associates社と英Priestman Goode社が共同で担当。寝具はニューヨークの百貨店「サックス・フィフス・アベニュー」と共同開発した。全便でスリッパを用意し、12時間を超える路線では、オリジナルのパジャマも提供する。
顧客の反応は「非常にポジティブだ」といい、「できるだけプライバシーと睡眠の確保に力を注いだ。2020年の終わりまでには、すべての対象機材にポラリスを導入する」という。
ラウンジについても、睡眠を重視する点は共通している。「ポラリスのコンセプトは、機内だけではなくラウンジでも同様。ポラリス・ラウンジには、眠りたい人のために『スイート』を一画に用意している。喜ばれているのは、フルコースの料理を食べられること。ポラリスの基本コンセプトは睡眠が十分とれることなので、乗ったらすぐに寝たいというお客様の要望に応えた」と、連続性のあるサービスを提供している。
ワンランク上目指したプレミアムプラス
プレミアムプラスは、ポラリスを展開するビジネスクラスと、エコノミークラスの間に位置するサービスだ。
1席ごとに電源コンセントと充電用USB端子を備え、ブランケットと枕はポラリスと同じく、サックス・フィフス・アベニューとのコラボ。シートピッチは38インチ(約96.5センチ)で、エコノミーと比較し最大7インチ拡大した。シート幅も19インチと、エコノミーと比べて最大2インチ広げた。
「今までになかったサービスで、これを求めていたお客様もいたのではないか。ビジネスクラスほど
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