27年ぶりに復活した日本航空(JAL/JL、9201)の成田-シアトル線。他社との差別化として、シアトルを拠点とするアラスカ航空(ASA/AS)とのコードシェア(共同運航)により、アジアと北米を結ぶ乗り継ぎ需要の獲得も目指す。この路線の機材として、JALはボーイング787-8型機の新2クラス仕様機を投入した。
JALは2012年4月22日に、同社初の787による定期便の成田-ボストン線を開設。当時の座席配置は、E01仕様と呼ばれる2クラス186席(ビジネス42席、エコノミー144席)だった。現在はエコノミークラスを増やし、2クラス206席(ビジネス30席、エコノミー176席)としたE03仕様に改修されている。
今回シアトル線に就航した機材はこのいずれでもなく、2クラス186席のE12仕様(ビジネス30席、エコノミー156席)だ。座席数の合計はE01と同じだが、ビジネスクラスにフルフラットシートを採用した「スカイスイート787」(SS8)の一部を改修したもので、E01と比べるとビジネスの席数が少なくなっている。
E12は、既存の3クラス161席となるE11仕様(ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席)から1列7席のプレエコをすべてなくし、エコノミーを25席増やした。また、エコノミーは世界でJALのみになった1列8席仕様を維持し、同9席の他社と快適性で差別化を図る。そして、ビジネスクラスは8席減らした。
JALの赤坂祐二社長は、「シアトル線はエコノミークラスを増やしたほうが、お客様のニーズに応えられ、われわれの収益拡大にもつながる。(プレエコとエコノミーは)路線とマーケットのベストマッチングを狙う」と話す。
ビジネスマンの利用も多く見込まれることから、ビジネスクラスは長距離路線と同じフルフラットシートにしつつ、上級会員の無料アップグレードなどに使われることも多いプレエコは廃止し、その分エコノミーの供給量を増やしたと言える。
JALの787-8は現在25機で、このうち4機がE12仕様となる。本写真特集では、E12仕様の787-8を取り上げる。
*写真は19枚。
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