中部空港(セントレア)に本社を置くエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)は3月22日、愛知県と包括連結協定を締結した。今後、中部空港への需要拡大を図り、愛知県の地域活性化を進める。県が航空事業者と包括協定を締結するのは初めて。
愛知県公舎で開催された締結式には、大村秀章県知事とエアアジアのトニー・フェルナンデス・グループCEO(最高経営責任者)、エアアジア・ジャパンの谷本龍哉会長らが出席。大村知事は「グループと連携し、中部空港の国際線拡充を図りたい」と述べ、エアアジアのネットワークを活用し、県と中部地域の活性化につなげたいとした。
中部空港では、2019年度上期をめどにLCCターミナルがオープンし、8月30日には空港島内に県の国際展示場「Aichi Sky Expo」の開業も予定している。大村知事は「空港が世界的な交流拠点となる」と述べ、期待を寄せた。
フェルナンデスCEOは「県民にはエアアジア・グループの便を利用し、東南アジアに来てもらいたい」と述べ、観光需要の拡大に意欲を見せた。また産業では「中部地方の製品を輸出して、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国の巨大市場を活用してもらいたい」とした。
エアアジア・ジャパンは、今年の夏前に仙台へ、冬ダイヤでソウルへの就航を予定。クアラルンプールからはエアアジアX(XAX/D7)が乗り入れ、8月までの就航を計画する(関連記事)。
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