エアライン, 空港 — 2019年3月20日 10:10 JST

ANA、那覇空港の手荷物検査を自動化 デザイン刷新で動線改良も

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 全日本空輸(ANA/NH)は3月20日、那覇空港の国内線の手荷物検査に「インライン・スクリーニング・システム」を導入した。チェックインカウンター前での手荷物のX線検査をなくすことで、混雑を緩和する。年内にはカウンターのデザインをリニューアルし、自動手荷物預け機などを設置する。

リニューアルする那覇空港のANAカウンターのイメージイラスト(同社提供)

年内にリニューアルする那覇空港のANAカウンター=19年3月18日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

 那覇空港では改修作業が進んでおり、南側の日本航空(JAL/JL、9201)グループカウンターから改修がスタート。ANAのカウンターは北側にあり、改修により新システムが導入された。

 新システムは、乗客がカウンターで手荷物を預けた後、飛行機に搭載するまでに手荷物の安全性検査を自動的に実施。現在カウンター前にあるX線検査機は撤去し、新たな検査機器をカウンター裏に設ける。

 今後は、羽田空港などで導入している自動手荷物預け機「ANAバゲージドロップ(ABD=ANA Baggage Drop)」を16台導入。出発カウンターのレイアウトを変更し、障がい者など手伝いを必要とする人向けの「スペシャルアシスタンスカウンター」を導入するほか、大きな文字やピクトグラム(絵文字)などを採用し、利用者の動線をわかりやすくする。

 ANAでは、新デザインの空港カウンター周辺を「FAST TRAVEL(ファストトラベル)」と呼んでおり、那覇は羽田と新千歳、福岡に続いて4空港目。空港での手続きをわかりやすくし、待ち時間の短縮を狙っている。

 2月には、マイレージサービスの最上級会員向け「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」を刷新。一般会員向け「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」も、今秋リニューアルオープンする。

リニューアルする那覇空港のANAカウンターのイメージイラスト(同社提供)

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