ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)が所属するルフトハンザグループは現地時間3月13日、保有するエアバスA380型機のうち6機をエアバスに売却すると発表した。売却額は非公表。
ルフトハンザは現在、A380を14機保有している。このうち6機を売却し、8機を継続して運航する。売却は2022年から2023年を予定する。ルフトハンザグループは「経済的理由により」売却すると説明している。
エアバスはA380の最大顧客であるエミレーツ航空(UAE/EK)が、受注残のうち39機をキャンセルすることに伴い、A380の引き渡しを2021年で終了。エアバスのトム・エンダースCEO(最高経営責任者)は、引き渡し終了を発表した2月14日の声明で「他社からの受注残はほとんどなく、生産を維持する基盤もない」と説明した。
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