エアバスは、エア・セネガル(SZN/HC)に同社向け初号機となるエアバスA330-900(A330neo)型機(登録記号9H-SZN)を引き渡したと現地時間3月8日に発表した。A330neoの導入はアフリカ大陸では初めて。
2018年5月に運航を開始したエア・セネガルは、A330-900を2機発注。アフリカ大陸の航空会社として、A330-800を含むA330neoを初めて発注した。
初号機は仏トゥールーズを出発時、セネガルへの支援物資を搭載。医療品や玩具、服など13トン分を積み込み、首都・ダカールへ向かった。
A330-900はA330の改良型「A330neo」の1機種で、A330-300の後継機。A350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。
エアバスは2018年11月から、A330-900の引き渡しを開始。初号機(CS-TUB)は、ローンチオペレーターのTAPポルトガル航空(TAP/TP)が受領した。2月末現在3機引き渡し済みで、いずれもTAPが導入している。
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