エアバス, エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年3月5日 13:18 JST

IHI、航空機エンジン整備で検査不正

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 国土交通省東京航空局(TCAB)が今年1月にIHI(7013)の瑞穂工場へ立入検査を実施したところ、旅客機用エンジンの整備で検査の不正が行われていたことがわかった。東京航空局によると、問題点などを精査しているという。

航空機エンジン整備で不正が発覚したIHI(資料写真)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 瑞穂工場では、国内外の航空会社から航空機用エンジンの整備を受託している。旅客機用では、エアバスA320ファミリー向けのIAE(インターナショナル・エアロ・エンジンズ)製V2500と、エンブラエル170(E170)などリージョナルジェット機向けのGE製CF34、A320neoファミリー向けのプラット・アンド・ホイットニー製PW1100G-JMを整備している。

 瑞穂工場は国の認定を受けた「認定事業場」で、「確認主任者」と呼ばれる有資格者が検査するなど、法律や国の通達に従って作業することにより、国の検査などを一部省略できる。IHIによると、年間約150基のエンジン整備を受託しているという。

 IHIは、取引先の航空会社へ状況を報告している。このうち、A320neoとA321neo用PW1100Gの整備を委託している全日本空輸(ANA/NH)は、「IHIからは有資格者が担当したので問題ない、との回答を得た」と語った。A320用V2500の整備を委託しているジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は、「運航に直接影響を与えるものではないとIHIから説明があり、現時点で運航に影響は出ていない」と述べた。

 日本航空(JAL/JL、9201)は、グループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)のE170とE190がCF34を搭載しているが、IHIに委託していなかった。一方、ボーイング787型機用のGE製GEnx-1Bについて、エンジン部品の一部に該当品があったものの、安全確認が取れたため、現時点で運航に影響は生じていないという。

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