日本航空(JAL/JL、9201)はひな祭りの3月3日、羽田空港で「ひなまつりイベント」を開いた。羽田を午前11時に出発する那覇行きJL909便(ボーイング767-300型機、登録記号JA8987)の乗客に、和服姿の地上係員をはじめ、グランドハンドリングなどさまざまな職種の女性スタッフが、メッセージ付きひなあられを配った。
JALでは、2009年からさまざまな運航業務を女性が担当する「ひなまつりフライト」を実施。昨年で10回目を迎えた。今回はこうした女性のみで実施するイベントに対し、性別の多様性などの観点で社外から疑問視する声が一部寄せられたことなどから、実施を見送ったという。
乗客からは、「ひなまつりフライトを楽しみにしていたので残念。ほかのイベントも同じようになるのだろうか」と、今後を不安視する声が聞かれた。別の乗客は、「職場の性差別をなくすことと、恒例行事は別ではないか」と、今回の対応は行き過ぎだと感じていた。
JL909便が出発する羽田空港の9番搭乗口には、ひな人形が飾られた。那覇行きJL909便は家族連れなど乗客260人(幼児6人含む)を乗せ、午前11時1分に羽田を出発。機内では、モモ味の飲み物として「紅茶花伝 CRAFTEA 贅沢しぼりピーチティー」を希望者に提供する。
また、JALグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)は、3日の伊丹午後3時15分発の青森行きJL2157便で、女性社員を中心としたひなまつりフライトの実施を予定している。
*写真は10枚。
*ANAのひなまつりフライトはこちら。
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