エアライン — 2019年3月3日 00:10 JST

JAL、羽田でFacebookファンイベント　競争率107倍、謎解きと格納庫見学

By Masahiro SATO

共有する:

　日本航空（JAL/JL、9201）は、羽田空港の格納庫でFacebookファン向けイベント「JAL Facebook ファン感謝イベント with タカラッシュ in 羽田」を開催した。

　JALのFacebookイベントは、今回で12回目。約107倍の競争率となる5148人の応募があり、男性22人と女性26人の48人が参加した。参加者の約8割は関東在住で、中には北海道や兵庫県から出向いた人もいた。

羽田のスカイミュージアムで開かれたJALのFacebookイベントで謎解きゲームに挑む参加者にヒントを出すスタッフ＝19年2月24日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

—記事の概要—
・スカイミュージアムで謎解き
・「年2回はやっていきたい」

スカイミュージアムで謎解き

　2月24日に開かれた今回のテーマは「目指せ！航空博士！」。半年先まで予約が埋まっているという人気の「JAL工場見学～SKY MUSEUM～」で、謎解きゲームを開催した。同じテーマでは、2016年12月と2017年3月に続き3回目となった。

羽田のスカイミュージアムで開かれたJALのFacebookイベントの格納庫見学でスタッフの説明を聞く参加者＝19年2月24日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

　スカイミュージアム（SKY MUSEUM）内に散りばめられたヒントを手がかりに、参加者は謎解きに挑んだ。正解者のうちゴールの早い上位3組には、「しろたん」ぬいぐるみなどのプレゼントが贈られた。

　スカイミュージアムでは、JALのFacebook運営に携わる社員が参加者にヒントを出したり、ゲームの様子をデジタルカメラで写真に収めていた。ヒントを出す際は、ほかの参加者に聞こえないようメガホンを手にしていた。

　単独で参加した女性同士でグループを組み、謎解きに挑んだ3人組は、東京と静岡、岡山からの参加。静岡の女性は、1月に格納庫見学の予約をしていたものの、インフルエンザにかかってしまい参加できなかったという。イベント終了後、「夢が叶って嬉しかった。細部までこだわりが見られ、JALの本気を感じました」と話した。「まだ一度もJALを利用したことがないので、ぜひ利用したいです。もっとJALが好きになりました」と満足げだった。

　女性3人組は3番目の早さでゴール。上位入賞者に贈られるプレゼントのうち、JALのキャラクター「しろたん」のぬいぐるみをゲットした。

　ゲーム後は、整備士ら4人が案内する格納庫見学ツアーも行われた。参加者たちは、JALが運航する中型機ボーイング787-8型機（登録記号JA830J）などの前で写真を撮ったり、格納庫の前で離陸する飛行機を眺めたりしていた。

　イベント終了後は、おみやげとして「ですかいシリーズ（うどん、そば、ちゃんぽん、らーめんのうち1つ）」、JALの飛行機がついた携帯ストラップ、メッセージカードなどが手渡された。

「年2回はやっていきたい」

　JALがFacebookによる情報発信を開始したのは、2010年1月19日の経営破綻から約1年後の2011年4月5日。この月から鶴丸を復活させたJALは、より利用者と近い関係を築く方法のひとつとして、双方向コミュニケーションを始めた。イベント開催時点で、184万人以上が「いいね！」をクリックしている。

　JALのFacebook運営チームを統括するコーポレートブランド推進部Webコミュニケーショングループの山名敏雄グループ長は、今回の参加者ついて、「熱量の高い方ばかりで、こちらも一緒に楽しめました」と喜んだ。今後については「これまでも地方を含めると年2回の開催ペースできているので、この先も年2回はやっていきたい」と抱負を語った。

　Facebookイベントは、これまでに羽田空港のほか、2018年はグループのジェイエア（JAR/XM）と伊丹空港で、北海道エアシステム（HAC、NTH/JL）と丘珠空港で開催している。

＊写真は24枚。