日本航空(JAL/JL、9201)とKADOKAWAは2月22日に、香港のアニメファン向けに旅行商品を共同販売することで合意したと発表した。アニメやマンガの舞台となった土地を訪れる「アニメツーリズム」を、両社の現地子会社を通じて訴求を図る。
JALの香港子会社・JALサテライトトラベルと、KADOKAWAの海外子会社・香港角川の2社は、メディアやイベントなどを通じ、旅行商品の販売促進を図る。現地時間2月22日から24日まで香港で開催されたイベントの角川のブースでは、サテライトトラベルが藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市)の入館券付きツアーなどを販売。「聖地」への旅行を訴求した。
このほか、雑誌『香港ウォーカー』などを通じ、訪日客の拡大強化を図る。
日本政府観光局(JNTO)の訪日外客数推計値によると、2018年暦年の香港からの訪日客数は前年比1.1%減の220万7900人。香港の人口は約740万人で、30%以上が日本を訪れていることになる。観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、訪日回数が10回以上の香港人は人口の20%を超え、高い再訪率となっている。
JNTOと香港政府観光局は、2019年を「日本香港観光年」と定め、双方の往来拡大を目指している。
関連リンク
日本航空
KADOKAWA
日航天地旅遊
香港角川
・訪日客、過去最高8.7%増3119万人 18年、地震・台風から需要回復(19年1月17日)