186席仕様になったエアアジア・ジャパン3号機

　エアアジア・ジャパン（WAJ/DJ）のエアバスA320型機の3号機（登録記号JA03DJ）が2月24日、拠点の中部空港（セントレア）へ到着した。同社の機材が増えるのは、2016年5月以来約2年9カ月ぶり。3号機以降は、座席数が6席増えて186席仕様になる。

機体後部ギャレーとラバトリーの配置を見直した「スペース・フレックス」を採用し186席仕様になったエアアジア・ジャパンのA320の3号機＝19年2月24日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

　エアアジア・ジャパンのA320は、2015年10月16日に初号機（JA01DJ）、2016年5月5日に2号機が中部へ到着。当初計画より約2年遅れの2017年10月29日に就航した。初号機と2号機の座席数は1クラス180席だった。

　3号機以降は、客室後部のギャレー（厨房設備）とラバトリー（化粧室）の配置を見直した、エアバスの「スペース・フレックス」を採用。客室後部の進行方向左側（向かって右側）を2つのラバトリー、右側をギャレーとして従来より狭い空間を活用することで、座席を1列分6席増やした。

　国内の航空会社では、全日本空輸（ANA/NH）とスターフライヤー（SFJ/7G、9206）もスペース・フレックスを採用。ANAはA321ceoとA320neo、A321neo、スターフライヤーはA320の通算15号機（JA25MC）以降に採用している。

　エアアジアも、グループ内ではすでに数機が186席仕様で就航済み。A320の座席配列では、180席仕様がLCCで長らくオーソドックスだった。186席仕様の機材を導入する日本の航空会社は、エアアジア・ジャパンが初めて。

　3号機は、エアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズからドバイとタイのウタパオを経由し、中部へ到着。早ければ27日の中部－札幌（新千歳）線に投入する見通し。

　エアアジア・ジャパンは就航以来、中部－札幌線のみの運航だったが、2月1日に初の国際線となる中部－台北（桃園）線を開設。年内に4機体制となる見込みで、今後は路線拡充を目指す。

＊3号機到着の記事はこちら。

中部空港に到着したエアアジア・ジャパンのA320の3号機＝19年2月24日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

機体後部ギャレーとラバトリーの配置を見直した「スペース・フレックス」を採用し186席仕様になったエアアジア・ジャパンのA320の3号機＝19年2月24日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

機体後部向かって左側にギャレー、右側が2つのラバトリーを配した「スペース・フレックス」を採用したエアアジア・ジャパンのA320の3号機＝19年2月24日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

中部空港に到着したエアアジア・ジャパンのA320の3号機＝19年2月24日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

関連リンク
エアアジア
Airbus
エアバス・ジャパン

3号機が中部到着
・エアアジア・ジャパン、3号機が中部到着　2年9カ月ぶり機材増（19年2月24日）

エアアジア・ジャパン
・「国際線もっと飛ばしたい」特集・エアアジア・ジャパン若菜社長に聞く今後の展開（19年2月16日）
・エアアジア・ジャパン、3号機が2月到着　日本初の186席仕様（19年1月31日）
・「名古屋からハワイ検討」特集・エアアジア トニー・フェルナンデスCEOに聞く（18年3月22日）
・エアアジア、787導入へ　エアバス一色から転換　フェルナンデスCEOインタビュー（18年3月21日）
・エアアジア・ジャパン、台北2月就航　初の国際線、中部から1日1往復（18年12月20日）
・エアアジア・ジャパン、中部－札幌7月増便　1日3往復に（18年6月13日）
・エアアジア・ジャパン、会長に谷本氏　12月22日付、社長も交代（17年12月12日）
・エアアジア・ジャパン、中部－札幌就航　1日2往復（17年10月29日）

エアアジア・グループ
・エアアジアX、関空－台北就航　参入9社目、イスマイルCEO「市場に刺激与える」（19年1月31日）
・エアアジアX、関空－米西海岸検討　イスマイルCEO「A330neo受領後に」（19年1月30日）
・「空港使用料滞納は別問題」インドネシア・エアアジアX、14日で成田撤退（19年1月13日）
・エアアジアX、福岡－クアラルンプール就航へ　週4往復（18年11月29日）

A320neoは186席仕様
・エアアジア、A320neo初号機受領　186席仕様、LEAP機で2社目（16年9月8日）

ANAのスペース・フレックス採用機
・ANA、A321neo初号機が羽田到着　12日に国内線就航、全席個人モニター完備（17年9月8日）
・ANA、日本初のA320neo羽田到着　大型機並み装備、1月から国際線（16年12月17日）
・ANA、A321ceo初号機が羽田到着　上級クラスに電動新シート（16年10月31日）

スターフライヤーのスペース・フレックス採用機
・スターフライヤー、ピッチ広めのA320　国際線用にオーブン搭載（18年7月9日）