管制官などを養成する国土交通省の航空保安大学校は、3月21日にオープンキャンパスを開催する。訓練装置や航空灯火装置などを一般公開し、受験相談会も開く。中高生を対象に、事前申し込み制の実習体験コーナーを設ける。
航空保安大は、航空保安業務の専門家である航空管制官や航空管制運航情報官、航空管制技術官などを養成する、国内唯一の教育訓練機関。1959年11月に、羽田空港内に開設した航空職員訓練所が前身で、2008年4月に関西空港対岸の大阪・泉佐野市へ移転した。
訓練装置などを公開するほか、フライトプランの作成体験コーナーも開設。ゲームなどを通じて、航空保安業務に興味を持ってもらう。
また、同校の教官や現役生が、業務や試験、学校生活などについて相談に応じるコーナーを設ける。
事前申し込み制となるのは、航空管制の実習体験で、中学生と高校生が対象。レーダー管制用シミュレーターで、空港に到着する航空機の誘導を体験する「ターミナルレーダー管制」と、管制塔のシミュレーターで離着陸の許可を出す体験ができる「飛行場管制」、航空路を飛行する航空機をシミュレーターで誘導しながら降下させ、空港の管制官に引き継ぐ「航空路管制」で、1人1回のみ体験できる。応募多数の場合、抽選となる。
実習体験の申し込みは、2月7日正午まで。同校ウェブサイトにある案内に従い、電子メールで申し込む。当選者には、2月8日ごろ、電子メールで連絡する。
見学のみの場合は、申し込み不要。会場は泉佐野市にある航空保安大学校本校で、時間は午前9時30分から午後4時まで(最終入場午後3時30分)。
関連リンク
航空保安大学校
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