日本航空(JAL/JL、9201)は2月1日、羽田-マニラ線を開設した。羽田発着を深夜早朝に設定し、国内空港から同日乗り継ぎできるようにした。JALが羽田発着のマニラ線を運航するのは、約40年8カ月ぶり。
羽田-マニラ線は1日1往復(週7往復)で、機材はボーイング737-800型機(2クラス144席:ビジネス12席、エコノミー132席)を使用する。運航スケジュールは、マニラ行きJL77便が羽田を午前0時5分に出発し、午前3時55分着。羽田行きJL78便は午後11時50分にマニラを出発し、翌日午前4時55分に到着する。
羽田で開かれた初便就航式典では、東京外国語大学の学生がフィリピンの民族舞踊を披露し、華を添えた。羽田発初便となった1日のJL77便(737-800、登録記号JA315J)は、乗客109人(幼児1人含む)を乗せ、午前0時8分に羽田を出発した。
JALのマニラ線は、1日2往復の成田線に続いて、2路線目となる。3月30日までの冬ダイヤでは、成田発を午前9時台と午後6時台に設定。羽田は深夜早朝帯に発着することで、日本各地から同日中に乗り継げ、東京-マニラ間は1日3往復になった。
マニラ線の歴史は、1951年8月27日から29日まで、JALがフィリピン航空(PAL/PR)から借り受けたダグラスDC-3型機「金星」号で、JALの国内線就航開始前に招待飛行を実施。1967年8月14日に羽田-マニラ間の試験飛行をコンベア880型機で実施後、同年11月20日に伊丹と台北を経由する羽田-マニラ線(コンベア880)が就航した。
その後、1974年4月1日に羽田-マニラ線は直行便化。1978年5月20日に成田空港が開港すると、成田発着に変わった。マニラ就航50周年を迎えた2017年には、ニノイ・アキノ国際空港のJALマイレージ会員向け「サクララウンジ」を、リニューアルオープンした。
日本とフィリピンを結ぶ路線では、全日本空輸(ANA/NH)とフィリピン航空が2014年からコードシェア(共同運航)を開始。今年1月29日には、ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)とフィリピン航空を傘下に持つPALホールディングスが、資本・業務提携すると発表した。羽田-マニラ線は、ANAが787-9で1日1往復、フィリピン航空がエアバスA321型機とA330-300で1日2往復運航している。
運航スケジュール
JL77 羽田(00:05)→マニラ(03:55)
JL78 マニラ(23:50)→羽田(翌日04:55)
関連リンク
日本航空
・ANA、フィリピン航空と提携 9.5%出資(19年1月29日)
・JAL、深夜早朝で羽田-マニラ 19年2月就航、東南アジア拡大(18年9月7日)
・JAL、マニラ就航50周年 大川専務「往来増加を実感」(17年11月20日)
・海外でも和のたたずまい 写真特集・JALマニラ空港サクララウンジ(17年9月15日)
・JAL、マニラ空港サクララウンジ新装オープン カレーも提供(17年9月13日)