エアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)のジェニー・麻友子・若菜社長は1月31日、エアバスA320型機の3号機(登録記号JA03DJ)が、2月に中部空港(セントレア)へ到着予定であることを明らかにした。同社の機材が増えるのは、2016年5月以来約2年9カ月ぶり。
中部でAviation Wireの単独インタビューに応じた若菜社長は、3号機について「A320ceo(A320従来型)の新造機で、座席数は6席増の186席になる」と述べ、年内に受領する4号機(JA04DJ)も同一仕様になるという。2号機(JA02DJ)までは1クラス180席で、3号機以降は客室後部のギャレー(厨房設備)とラバトリー(化粧室)の配置を見直した、エアバスの「スペース・フレックス」を採用。座席を1列分増やす。
今年の機材計画について、若菜社長は「従来の2機に新造機2機が加わり4機だ。186席仕様は、すでにグループとしては何機か導入している」と述べた。同仕様のA320は、エアアジア・ジャパンが日本初になる見通し。スペース・フレックスは、全日本空輸(ANA/NH)やスターフライヤー(SFJ/7G、9206)のA320にも導入されている。
エアアジア・ジャパンのA320は、2015年10月に初号機(JA01DJ)、2016年5月に2号機が中部へ到着。当初計画より約2年遅れの2017年10月29日に就航した。現在は1路線目の中部-札幌線のみを1日3往復運航しており、2月1日に2路線目の中部-台北(桃園)線を開設し、1日1往復運航する(関連記事)。
若菜社長は、「旧正月前に台北へ就航しようと準備を進めてきた。台湾はエアアジアが就航して10年ちょっとたっており、ブランドが浸透している。日本人にとっても、台湾はハワイに次ぐ人気の渡航先だ」と、期待感を示した。
今後の搭乗率については、「2018年は増便しても80%をキープできたが、グループの水準には達していない。90%台を目指す」と、満席近い状態での運航を目指す。
エアアジア・グループでは、1月30日にエアアジアX(XAX/D7)が関西-台北線を開設。グループ各社が就航する台北を軸に、インバウンド(訪日)とアウトバウンド(海外渡航)双方の需要取り込みを図る。
*インタビューの詳報は後日掲載します。
*中部-台北線初便の記事はこちら。
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