エアバスは、A330型機の改良型A330neoのうちA330-900について、エンジンが1基停止しても洋上飛行が一定時間可能な「ETOPS(イートップス)」を取得したと、現地時間1月28日に発表した。取得したのは180分飛行できるETOPSで、オプションを設定した場合は285分まで延長できる。EASA(欧州航空安全局)が認可した。
今回取得したETOPは、基本仕様に含まれる180分のもの。このほか、オプションで設定できる285分も取得した。FAA(米国連邦航空局)からも間もなく取得する見込み。
A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
航続距離は、A330-800が8150海里(1万5094キロ)、A330-900が7200海里(1万3334キロ)となる。
2018年12月末現在、A330neoは2機種合わせて238機受注している。現在引き渡しているのはA330-900のみで、230機受注し、3機を納入。A330-800は8機受注している。
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