全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は1月29日、フィリピン航空(PAL/PR)を傘下に持つPALホールディングスと資本・業務提携すると発表した。PALホールディングスの株式のうち9.5%を、9500万米ドル(約103億9500万円)で取得する。
ANAとフィリピン航空は、2014年からコードシェア(共同運航)を開始。マイレージの提携や、空港業務を相互に委託するなど、連携を進めてきた。今回の業務・資本提携により、取締役を派遣するなど、関係を強化する。
フィリピン航空は1941年に設立。現在は日本6都市に就航し、マニラから羽田と成田、関西には1日2往復ずつ、中部(セントレア)と福岡には1日1往復ずつ、札幌には週3往復運航している。セブからも乗り入れ、成田へ1日2往復、関西へ1日1往復、中部へ週4往復運航している。航空連合には加盟していない。
同様の提携では、ANAHDは2016年に、ベトナム航空(HVN/VN)株の約8.8%を取得。資本・業務提携している。
・ANA、737 MAX 8日本初導入へ 最大30機(19年1月29日)
・ピーチ、A320neoを18機追加導入 21年度から既存機更新(19年1月29日)
・ANA、ベトナム航空に8.8%出資 コードシェアやマイル提携も(16年5月28日)
・ANA、フィリピン航空と提携 コードシェアで乗継向上(14年10月1日)