全日本空輸(ANA/NH)などANAグループは1月23日、ボーイング777F貨物機を7月2日に就航させると発表した。当初は成田から関西空港経由で上海へ向かう路線に投入し、冬ダイヤ初日の10月27日からは成田-シカゴ線に投入する。
ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、777Fを2機導入すると2018年3月23日に発表。航空機エンジンや自動車などの大型貨物、リチウムバッテリーや医薬品などの特殊品を大量輸送できる大型貨物機として導入する。傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)によるアジア路線や太平洋路線に投入していく。
今回ANAグループが発表した2019年度の事業計画によると、7月2日に新設する成田-関西-上海-成田路線に777Fを投入。週6片道のうち、成田を火曜から金曜と土曜に出発する便を777Fで、月曜発を767-300Fまたは767-300BCFで運航する。10月就航の成田-シカゴ線の運航回数は、調整中としている。
777Fは、旅客機の777-200LRを母体に開発された貨物機で、2005年にローンチ。初号機はエールフランス航空(AFR/AF)へ2009年2月に引き渡された。旅客機の客室にあたるメインデッキの左側後部には、3.7メートル×3.1メートルの大型ドアを設け、貨物の搭降載をしやすくしている。
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