エアライン — 2019年1月15日 13:50 JST

ANA、ロシア路線参入 20年春にもモスクワ・ウラジオストクへ

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 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、ロシア路線に参入する方針を固めた。日本経済新聞が1月14日朝刊で報じたもので、ANAHDによると早ければ2020年春にも東京からモスクワとウラジオストクへ就航を計画している。

ロシア路線に参入するANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAHDは2022年度までの中期経営計画の中で、国際線は未就航地「ホワイトスポット」への進出を掲げており、ロシアや中東、アフリカ、南米を候補に挙げている。政府がロシア国民に対する短期滞在ビザの発給要件を2017年1月に緩和し訪日需要が旺盛であることなどから、ロシア路線は観光とビジネス双方の需要の伸びが期待できると判断した。

 首都圏とロシアを結ぶ便は、アエロフロート・ロシア航空(AFL/SU)がモスクワ-成田線を週7往復、日本航空(JAL/JL、9201)が週4往復、ウラジオストク-成田線をS7航空(SBI/S7)が週5往復、オーロラ航空(SHU/HZ)が週4往復運航。JALは同じ航空連合「ワンワールド」に加盟するS7とコードシェアを実施しているほか、アエロフロートと包括提携を結んでおり、ロシア路線で先行している。

 各社の使用機材は、アエロフロートがエアバスA330-300型機(2クラス296席から302席)、JALがボーイング787-8型機(3クラス161席)、S7がA320(2クラス158席)、オーロラがボンバルディアDHC-8-Q400型機(1クラス70席)。このうちアエロフロートは、今夏から777-300ER(3クラス402席)に大型化する。

 現在の市場規模から、ANAもモスクワ線は双通路(ワイドボディー)機、ウラジオストク線は単通路(ナローボディー)機になるとみられる。

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