デルタ航空(DAL/DL)は現地時間1月9日、エアバスA220型機を15機追加発注したと発表した。発注済みの機体と合わせると90機になった。
A220は、ボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。
デルタは2016年4月に、A220-100(CS100)を75機発注。米国の航空会社では初のCシリーズ発注となった。追加発注分は同社初となるA220-300で、既存発注のうち35機もA220-300に変更した。今回の発注分を合わせると、A220-100が40機、A220-300が50機となる。2023年末までに、90機全機を受領する見通し。
A220-100は、初号機(登録番号N101DU)を10月に加ケベック州ミラベルにある最終組立工場で受領。3クラス109席で、1列2席+2席のファーストクラスが12席、足元の広い「コンフォートプラス」が15席、1列2席+3席のエコノミークラスが82席で、シート背面に機内エンターテインメントシステム(IFE)を設置し、機内Wi-Fiサービスも提供する。
米国内線で1月31日から運航開始を予定。ニューヨーク(ラガーディア)-ボストン線などに投入し、8月までに10路線へ投入を予定している。
一方、A220-300は21席多い3クラス130席で、2020年から引き渡される見込み。エアバスは、米アラバマ州モビールにある最終組立工場に2番目の最終組立ラインを設け、A220-300の製造を計画している。デルタのA220-300も、アラバマで製造を予定している。
デルタのA220
・デルタ航空、A220受領 北米初、19年1月就航(18年10月30日)
・デルタ航空のA220、初飛行 導入4社目に(18年10月10日)
・デルタ航空のA220、塗装工場からロールアウト 19年就航(18年9月18日)
・デルタ航空、ボンバルディアCS100を75機発注 米国初(16年4月30日)
写真特集・A220-300お披露目
・2席+3席でゆとりある客室(18年7月15日)
大韓航空のA220搭乗記
・片道2時間ではもったいない快適性 特集・大韓航空A220に乗ってみた(18年11月14日)
CシリーズからA220へ
・A220ってどんな機体? 特集・エアバス機になったCシリーズ(18年7月11日)
・エアバス、A220発表 Cシリーズを改称(18年7月10日)
・エアバス、Cシリーズ事業会社買収 ボンバルディアや州政府から(18年7月2日)
・エアバス、Cシリーズ事業会社買収へ アラバマで製造も、ボンバルディアや州政府と合意(18年6月8日)
・エアバス、Cシリーズでボンバルディアと提携 事業会社に50%超出資(17年10月17日)
・「Cシリーズはニッチ」ボンバルディア、2強なき市場に挑戦 特集・CS100とCS300日本参入なるか(16年7月27日)