ボーイングは現地時間1月8日、2018年の民間機の年間納入機数が、過去最高となる前年比43機増の806機だったと発表した。総受注からキャンセルを差し引いた「純(ネット)受注」は19機減の893機で、受注残は9機増の5873機と、生産機数7年分に匹敵する機数になった。
機種別で見ると、737は納入が580機(前年比51機増)で純受注が675機(70機減)、767は納入が27機(17機増)で純受注が40機(25機増)、787は納入が145機(9機増)で純受注が109機(15機増)、777は納入が48機(26機減)で純受注が51機(9機減)、747は納入が6機(8機減)で純受注が18機(20機増)となった。
ボーイングは2018年半ばに、737の生産レートを月産52機に引き上げた。引き渡した737のうち、約半数は新型エンジンを採用した737 MAXだった。
787は、ハワイアン航空(HAL/HA)がエアバスA330neoから787へ発注を切り替えたり、ターキッシュエアラインズ(旧称トルコ航空、THY/TK)が新たに発注。767は米空軍向け米空軍向け空中給油・輸送機KC-46Aへ、空中給油装置を装備していない「767-2C」から10機を改修したものが含まれている。
777は、DHLエクスプレスやANAホールディングス(ANAHD、9202)などが発注した貨物機の777Fがけん引。12月の受注を加えると、777はローンチからの受注が2000機を超えた。
747は、UPSが貨物機の747-8Fを14機追加発注するなど、18機すべてが貨物機だった。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
・KC-46、FAAから追加承認取得(18年9月5日)
・DHL、777Fを14機発注へ 19年納入開始(18年7月23日)
・ANA、777F導入へ 北米へ大型貨物機(18年2月23日)
・UPS、747-8Fを14機追加発注 貨物需要拡大で(18年2月2日)
・ボーイング、17年納入は過去最高763機 受注は912機(18年1月10日)