企業, 空港 — 2019年1月7日 10:39 JST

日本空港無線サービス、中部にTETRA無線 7月から

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 日本空港無線サービス(NAR、千葉県成田市)は、中部空港(セントレア)の空港MCA無線サービスの事業譲渡について、中部国際空港情報通信(C-COM、愛知県常滑市)とこのほど契約を締結した。7月1日に事業譲渡を完了する見通し。

日本空港無線サービスがTETRA無線を導入する中部空港=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 空港MCA無線は、地上係員や保安担当者などが空港内で使用するもの。NARは今後、中部のMCA無線システムを国際標準の業務用デジタル通信方式「TETRA」に変更。中部空港内でサービスを提供するほか、すでにTETRA方式に切り替えている成田空港や那覇空港との通信も可能になる。

 NARは、2016年に成田空港のMCA無線システムをTETRA方式に置き換えたのを皮切りに、2017年には那覇にも導入。中部で3空港目となった。

 空港内で使用する無線システムはこのところ、携帯電話網を活用した「IP無線」を導入する事例が増えている。一方、関西空港では昨年9月に台風で連絡橋が被害を受け、携帯電話の回線が寸断されたことでIP無線が一時使用できなくなった。NARでは、空港内に基地局を置き、専用システムで運用するMCA無線の有用性を訴求していくという。

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