日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は1月1日、エアバスの最新鋭機A350-900型機を6月に初受領する意向を示した。奇数年に開催される世界最大の航空ショー「パリ航空ショー」が6月17日に開幕することから、JAL塗装のA350がパリでお披露目される可能性が出てきた。
JALは大型機ボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合計で最大56機導入。確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の計31機で、A350-900は国内線から導入し、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となる。
6月にA350-900の初号機を受領後、JALは早ければ7月にも羽田-福岡線など、777を投入している国内線幹線に就航させる見通し。赤坂社長は1日、A350について「2020年以降の主力機になる。今年のうちにオペレーションをしっかり安定していく」と語った。
一方、昨年はパイロットや客室乗務員の飲酒問題が起きたことから、「安全意識を根本から見直し、私が委員長を務める社内の検証委員会で課題を洗い出しており、今年度中に対策を実施する」と、安全対策を強化する姿勢を示した。
*初号機受領と出発の記事はこちら。
トゥールーズで受領し羽田へ
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初日の出フライト
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JALのA350
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A350-1000試験機 日本初公開
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