カタール航空(QTR/QR)は12月31日、エアバスA350-1000型機をドーハ-羽田線に就航させた。商業運航の同型機が羽田へ乗り入れるのは初めてで、これまでのA350-900から大型化した。
カタール航空はA350-1000を42機発注済みで、2月20日に初号機(登録記号A7-ANA)を受領。12月末時点で6機を受領済みで、現在はロンドン(ヒースロー)線やニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)線、シンガポール線などに投入している。
座席数は2クラス327席で、ビジネスクラス46席、エコノミークラス281席。ビジネスは1-2-1席配列で、ダブルベッドにもなる「Qsuite(Qスイート)」をエアバス機では初導入した。エコノミーは3-3-3席配列で、シート幅が18インチのものを採用している。これまでQR812/813便には、A350-900(2クラス283席:ビジネス36席、エコノミー247席)を投入していた。
A350-1000の羽田就航初便となったQR812便(A350-1000、A7-ANC)は、ドーハを現地時間午前6時53分に出発し、午後10時5分に到着。折り返しのドーハ行きQR813便は、午後11時44分に羽田を出発した。
カタール航空は、ドーハ-羽田線を1日1往復運航しているほか、ドーハ-成田線をボーイング777-300ER型機で1日1往復運航している。
日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)が777の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の計31機。A350-900の就航予定は2019年で、国内線に投入する。A350-1000は、長距離国際線用777-300ERの後継となる。
日本に乗り入れる航空会社では、キャセイパシフィック航空(CPA/CX)が7月に香港-関西線へA350-1000を投入している。
*写真は12枚(到着→出発の順)
到着
出発
カタール航空のA350
・カタール航空、A350-1000追加導入 発注済みA350-900切り替え(18年10月2日)
・カタール航空、羽田にA350-1000就航へ 19年元日から(18年8月30日)
JALのA350
・JAL植木社長「総額見て手が震えた」 次世代旗艦機A350-1000、日本初飛来(18年2月15日)
・JAL初のロールス・ロイス製エンジン 写真特集・A350-1000羽田初公開(前編)(18年2月23日)
・JAL、大型機はA350のみ 植木社長「効率落ちる」(17年7月12日)
・JAL、国内線からA350導入 19年度から777置き換え(17年4月28日)
・日航、A350で777置き換え 777X採用ならず(13年10月7日)
キャセイパシフィック航空のA350-1000
・キャセイのA350-1000、日本初飛来 慣熟の一環、関空に(18年7月18日)
・キャセイパシフィック航空、A350-1000初受領 7月から香港-台北線(18年6月19日)
A350-1000試験機 日本初公開
・エアバスとJAL、A350-1000お披露目 植木社長「長距離国際線の後継機」(18年2月14日)
・A350-1000、日本初公開終えマニラへ(18年2月14日)
・A350-1000が日本初飛来 JALが導入(18年2月14日)
写真特集・シンガポール航空ショー2018
・A350-1000試験機の機内(18年2月12日)
写真特集・パリ航空ショー2017
・A350-1000試験機の機内と飛行展示(17年7月13日)