2018年も残すところあとわずか。日本航空(JAL/JL、9201)は12月31日午前、成田空港第2ターミナルで海外へ向かう出発客に、年越しそばを一足早く振る舞った。
成田での年越しそばは、2013年にスタート。海外へ出発する日本人に年の瀬の風物詩を味わってもらうとともに、外国人客に日本の伝統や文化を紹介するために始めた。
JALのチェックインカウンター前では、藤田直志副社長や地上係員らが出発客に声を掛け、200食を配った。
6回目となる今年は、2016年8月に相次いだ台風で甚大な被害を受けた十勝・新得町特産のそばを、3年連続で使用。新得町はそば栽培が100年以上続く名産地で、復興支援の一環として新得町産のそばを選んだ。
成田では、昼前までに出発便のピークを迎える。年越しそばを食べた出発客は、「空港で食べられると思わなかった」と喜んでいた。
今年を振り返った藤田副社長は、パイロットや客室乗務員の飲酒問題について、「経営再建を進める中で、無理が生じていたかもしれない。社員が罪を犯してしまったのは経営陣の責任でもあり、現場で対話を進めている」と、再発防止に向け社員の意識改革を進めていくという。
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日本航空
飲酒問題
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