2018年も大晦日を迎えました。今年もっとも読まれた記事ベスト3と、上期(1-6月期)と下期(7-12月期)のトップ記事をまとめました。
年間第1位は、なぜ次期政府専用機は777-300ERが選ばれたのか。2019年4月から運用開始を予定している、次期政府専用機の初号機(ボーイング777-300ER型機、機体番号80-1111)が8月17日に航空自衛隊千歳基地に到着しました。
現行のボーイング747-400型機の後継ですが、なぜ747-8や777X、787、A350-1000ではなく、777-300ERが選ばれたのでしょうか。
同第2位は、関空、国交省が復旧プラン 運営会社主導に“見切り”。今年のスクープの1本です。9月に関西空港を直撃した台風21号。関空は現在、オリックス(8591)と仏空港運営会社ヴァンシ・エアポートが40%ずつ、関西を拠点とする企業・金融機関30社が残り20%ずつ出資する関西エアポート(KAP)が運営していますが、日本列島を毎年襲う台風に対し、空港運営ノウハウを豊富に有していることを売りにしていたはずのヴァンシを中心とするKAP経営陣の判断は、航空会社やほかの空港運営会社の常識では考えられない判断を下します。
そして、KAPからは「できない理由しか挙がってこない」(関係者)ことに官邸が激怒。KAP経営陣主導の復旧に見切りを付け、監督する国土交通省が実質的に主導する形になりました。復旧が進んだ今も、民営化前から働く現場の社員からは、航空業界の常識とかけ離れた経営判断が続くことに対し、不安の声が聞こえてきます。このほかの関空台風対応や関連スクープも、年間ランキング上位に入りました。
同第3位は、ANA客室乗務員初の65歳定年迎えた大宅さん、普段通りにラストフライト 45年で3万時間超。全日本空輸(ANA/NH)の客室乗務員として、初めて定年の65歳まで勤め上げた客室乗務員の大宅邦子さんのラストフライト。11月20日のロンドン発羽田行きNH212便で乗務を終え、出迎えた後輩たちが3万時間を超える45年間の乗務終了を祝いました。
「独りよがりのサービスは、お客様が望んでいるものではないかもしれません」「ギャレー(厨房設備)をピカピカに磨いて降りました。信心深いわけではないのですが、飛行機の神様が私たちを守ってくれるかもと思い、いつもきれいにしてから降りていました」と、大宅さんの言葉からは常に自らを律することの大切さが伝わってきました。
2018年上期の1位は、ANAのA380、エコノミーにカウチシート ファーストはドア付き、4クラス520席。2019年5月24日から成田-ホノルル線に就航するANAのA380の詳細発表の記事でした。その後、下期に就航時期など詳細が明らかになり、ハンブルクで機体がお披露目されました。
下期の1位は、年間第1位となったなぜ次期政府専用機は777-300ERが選ばれたのかでした。
2018年も残り少なくなりましたが、今年も御愛読ありがとうございました。よい新年をお迎えください。
2018年の年間ベスト3
1. なぜ次期政府専用機は777-300ERが選ばれたのか
2. 関空、国交省が復旧プラン 運営会社主導に“見切り”
3. ANA客室乗務員初の65歳定年迎えた大宅さん、普段通りにラストフライト 45年で3万時間超
18年上期トップ
・ANAのA380、エコノミーにカウチシート ファーストはドア付き、4クラス520席
18年下期トップ
・なぜ次期政府専用機は777-300ERが選ばれたのか