全日本空輸(ANA/NH)は12月26日、成田-ホノルル線に2019年5月24日から導入する総2階建ての超大型機エアバスA380型機の運航スケジュールを発表した。1日2往復する同路線のうち、成田を午後8時台に出発するNH184便に週3往復投入。2号機を導入する7月1日からは運航便を増やし、週10往復をA380で運航する。
*初便の記事はこちら [1]。

エアバスのハンブルク工場でお披露目されたANAのA380初号機=18年12月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・火金日の週3往復でスタート
・ファースト往復35万円から
・追加料金でカウチシート
・初号機は3月納入
火金日の週3往復でスタート
A380を先行投入するのは、午後8時台となる1便目のNH184便と折り返しのNH183便で、5月24日の成田発から火曜と金曜、日曜の週3往復に投入する。そのほかの週4往復は、従来どおりボーイング787-9型機(3クラス246席:ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席)で運航し、7月1日からは週7往復をA380で運航する。
7月1日からはNH184/183便に加え、2便目となるNH182便と折り返しのNH181便にも投入。火曜と金曜、日曜の週3往復をA380で運航する。そのほかの4往復には、従来どおり787-9を投入する。
1便目のホノルル行きNH184便は、成田を午後8時20分に出発し、午前8時40分に到着する。折り返しの成田行きNH183便は、午前11時30分にホノルルを出発し、翌日午後3時に到着する。
2便目のNH182便は、午後9時35分に成田を出発し、午前10時10分にホノルル着。折り返しの成田行きNH181便は、午後0時45分にホノルルを出発し。翌日午後4時に到着する。
ファースト往復35万円から

ANAのA380に採用されたドア付き個室タイプのファーストクラス=18年11月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAのA380は、4クラス520席(ファースト8席、ビジネス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミー383席)を設定する。アッパーデッキ(2階席)にファーストとビジネス、プレミアムエコノミーを配置する。メインデッキ(1階席)はすべてエコノミーとする。
ANAのホノルル線として初めて設定するファーストクラスは1-2-1席配列で、2階席最前方に設置。料金は往復で35万円から設定する。予約受付は1月10日午後3時から。
ファーストは、マイルと交換できる特典航空券でも利用できる。往復の必要マイル数は時期により異なり、ローシーズン(閑散期)とレギュラーシーズン(通常期)は12万マイルで、ハイシーズン(繁忙期)は12万9000マイルで交換できる。
A380が就航する5月24日から、2020年3月31日までのうち、ハイシーズンは7月25日から8月19日、12月18日から1月5日までとする。
追加料金でカウチシート

ANAのA380のカウチシート=18年11月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
「ANA COUCHii」と命名した日本初導入のカウチシートは、エコノミー後方に設定。エコノミークラス運賃に追加で料金を支払うことで利用できる。3-4-3配列の6列60席をカウチシートとする。隣接する席のレッグレストを上げ、3席または中央4席をベッドのように使える。予約受付はファーストクラス同様、1月10日午後3時から。
1組あたりの追加料金は、ハイシーズンとローシーズンで異なる。ローシーズンに3席シートを3人で利用する場合は9000円、2人利用は1万9000円、1人利用は5万9000円。4席シートの追加料金は、4人利用の場合1万2000円、3人利用は2万2000円、2人利用は5万2000円、1人利用は9万2000円となる。
2020年3月31日までのハイシーズンは、7月12日から8月17日までと、9月13日・14日、12月20日から31日まで。それ以外をローシーズンとする。また、5月24日から7月11日までは、就航を記念したキャンペーン価格で提供する。
ビジネスとプレミアムエコノミー、エコノミーの各クラスは、現在787運航便として販売。1月4日以降、A380に順次変更する。
初号機は3月納入
ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、A380を3機発注。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付け、全機に特別塗装を施す。初号機(登録記号JA381A)がハワイの空をイメージした青(ANAブルー)、2号機(JA382A)が海の深緑(エメラルドグリーン)、3号機(JA383A)が夕陽のオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとに色が異なるデザインが採用された。
青い初号機は塗装作業が完了し、現地時間12月13日にエアバスの独ハンブルク工場でロールアウトした。今後内装などを仕上げて、2019年3月に引き渡される見込み。深緑色の2号機は5月の納入を予定しており、7月1日に就航する。
オレンジ色の3号機は、2020年度に受領予定。ANAは現在、ハワイ路線に787-9を投入しており、同路線のシェアを現在の15%から、A380が全機そろう2020年度以降は25%へ引き上げを目指す。
運航スケジュール
19年5月24日から
NH184 成田(20:20)→ホノルル(08:40)A380運航日:火金日
NH183 ホノルル(11:30)→成田(翌日15:00)A380運航日:火金日
*19年7月1日からは毎日
19年7月1日から追加
NH182 成田(21:35)→ホノルル(10:10)A380運航日:火金日
NH181 ホノルル(12:45)→成田(翌日16:00)A380運航日:火金日
関連リンク
#hawaii24 [2](ANAの特設サイト)
全日本空輸 [3]
初便就航
・ANAのA380、ホノルルからも初便出発 [4](19年5月25日)
・ANA、A380就航 空飛ぶウミガメ、成田からハワイへ [1](19年5月24日)
写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
(1)個室ファーストクラスでプライバシー確保 [5](19年5月21日)
(2)ペアシートもあるビジネスクラス [6](19年5月22日)
(3)2階後方にゆったりプレエコ [7](19年5月23日)
(4)カウチシートもあるエコノミー [8](19年5月24日)
ホノルルのラウンジ公開
・ダイヤモンドヘッドやA380眺めて食事 写真特集・ANAホノルル新ラウンジ [9](19年5月26日)
・ANA、ホノルルのラウンジ公開 A380の2階直結、ダイヤモンドヘッド一望 [10](19年5月9日)
ホノルルでフィットチェック
・ANAのA380、2回目のホノルル飛来 2階席へ機内食搬入確認も [11](19年5月9日)
・ホノルルにA380到着 ANA「空飛ぶウミガメ」ハワイ初飛来、地上施設確認 [12](19年4月18日)
・ANAのA380、ホノルルへ 搭乗橋など現地確認 [13](19年4月17日)
機内公開
・ANA、空飛ぶウミガメA380公開 ファーストクラスやペア席ビジネスも [14](19年4月23日)
特典航空券キャンペーン
・ANA、A380空席で特典航空券 プレエコ・エコノミー対象キャンペーン [15](18年12月27日)
2号機
・エメラルドグリーンのウミガメ、新千歳に初飛来 ANAのA380慣熟飛行 [16](19年5月31日)
・エメラルドグリーンのウミガメA380、慣熟飛行スタート [17](19年5月26日)
・ほほえむウミガメ、まもなく就航 写真特集・ANA A380深緑の2号機成田到着 [18](19年5月19日)
・ANA、空飛ぶウミガメ2号機成田到着 深緑のA380、6月に就航前倒し [19](19年5月18日)
成田へ初号機到着
・ANA、A380「フライング・ホヌ」成田到着 片野坂社長「乗った瞬間ハワイ感じられる」 [20](19年3月21日)
・ANAのA380、トゥールーズ離陸 成田へ [21](19年3月21日)
・ANA、A380初受領 総2階建て、5月から成田-ホノルル線 [22](19年3月21日)
ANAのA380
・ANA、A380お披露目 空飛ぶウミガメ、ハンブルクでロールアウト [23](18年12月13日)
・ANAのA380、成田-ホノルル19年5月就航 7月に2号機 [24](18年11月27日)
・ANAのA380、デザインは「空飛ぶウミガメ」 成田-ホノルル19年就航 [25](17年3月6日)
・【スクープ】ANA、A380を成田投入へ 羽田就航見送り、ホノルル線 [26](16年10月24日)
・ANA、A380を3機正式発注 ホノルル線に18年度以降 [27](16年1月29日)
・なぜANAはハワイにA380を導入するのか 特集・A380はゲームチェンジャーか [28](16年1月5日)
・ANAがA380導入!? 特集・スカイマーク”官邸主導”再建(後編) [29](15年8月6日)
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