全日本空輸(ANA、9202)は2月25日、ボーイング787型機の運航を国内線、国際線ともに5月31日まで見合わせると発表した。6月1日以降の運航見通しは改めて発表する。
新たに発表となった3月31日から5月31日までの欠航便は、国内線が1250便、国際線が成田-シアトル、サンノゼ線など464便の計1714便。高松空港への緊急着陸が発生した1月16日から5月31日までの欠航便数は、累計で国内線が2662便、国際線が939便の計3601便となった。
787以外の機材による運航便についても、機材繰りによる欠航が3月31日からの夏ダイヤで生じるとしている。787による運航再開の目途がたった際は、臨時便の設定などを含めた対応を検討する。
また、6月1日以降の成田-シアトル、サンノゼ線や、関西や中部とソウルを結ぶ路線、6月29日から増便予定の成田-シカゴ(NH1012/NH1011便)線は運航が確定していない。これらの便の6月1日から8月31日までの予約については、代替便などを利用客に案内する。
ANAによると、今回の発表に伴う2013年3月期通期の業績見通しの修正は行わないという。
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