エアバスは現地時間2月19日、飛行テスト用A350 XWB初号機(MSN1)の主翼端にウィングレットを初めて取り付けたと同社のFacebookページ上で明らかにした。
ウィングレットは燃費向上に役立つもので、長さ32メートルの主翼が初めて完成形となった。A350 XWBの初飛行は2013年半ばの予定。
A350 XWBファミリーは3機種で構成。長距離路線を飛行でき、航続距離は最大1万5580キロ(8500海里)。座席数は標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席となる。
エアバスでは1月に発生したボーイング787型機でのリチウムイオン電池のトラブルを受け、仏サフト社と開発しているリチウムイオン電池を採用したA350 XWB用のメインバッテリーについて、安全性は確信するとした上で顧客向けの機体ではニッケル・カドミウム(ニッカド)電池を採用する方針を示している。飛行試験はリチウムイオン電池で行う。また、ニッカド電池への変更による計画の遅れはないとしている。