ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は10月31日、同じく傘下で地方路線を担うANAウイングス(AKX/EH)の40代男性機長が飲酒により体調不良となり、25日に乗務予定だった5便を遅延させたと発表した。
ANAによると、機長は乗務前夜の24日午後10時ごろまで、滞在先の沖縄県石垣市内で飲食。翌25日午前6時30分ごろ体調不良を訴え、乗務できないと会社に連絡した。
このためパイロットの交代が生じ、機長が乗務予定だった石垣午前8時10分発那覇行きNH1762便(ボーイング737-500型機、登録番号JA300K)の出発が54分遅れるなど、計5便に各便1時間弱ずつの遅延が発生。合わせて乗客619人に影響が出た。
再発防止策として、ANAではグループのパイロットに飲酒にかかわる規定順守の再徹底、グループ全役員・社員への適正飲酒を啓発するという。
ANAでは、10月2日にパリ支店長兼ブリュッセル支店長(50代男性)が機内で酒に酔い、隣席の乗客にけがをさせて諭旨解雇処分となった。今年7月には、ANAHD傘下のエアージャパン(AJX/NQ)の外国籍副操縦士(20代男性)が女性に乱暴したとして逮捕され、10月5日付で不起訴処分になっている。
関連リンク
全日本空輸
・ANA、パリ支店長が酒酔いで乗客けが ワイン6杯、諭旨解雇(18年10月5日)