飲食業界などで世界的にプラスチック製品の使用を取りやめる動きが広がる中、デルタ航空(DAL/DL)では機内や空港のラウンジでストローやビニール包装など、使い捨てプラスチック製品を廃止する取り組みを今年4月から進めている。2019年中ごろからは、機内で使うストローとマドラーを代替品に置き換える。
デルタでの脱プラスチック製品の取り組みは、国際線エコノミークラスからスタート。ビジネスクラスでは、アメニティーキットに使用していたビニール包装を廃止した。ボーイング757型機2機分にあたる年間136トン以上のプラスチック廃棄物を、現在の取り組みで削減できる見込みだという。
ラウンジでは、プラスチック製ストローを堆肥化可能なものに代え、マドラーは冷たい飲み物用の竹製と暖かい飲み物用の木製への交換を進めている。
機内とラウンジを合わせると、1億8300万本以上のプラスチック製ストローとマドラーの使用をやめることになるという。
デルタではオフィスでの脱プラスチック製品も推進。アトランタ本社のカフェテリアでは、発泡スチロールの代わりに堆肥化や再利用可能な代替品を導入し、ミネアポリスのオフィスでは、2015年に発泡スチロールの使用を全面的に廃止している。
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デルタ航空
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