エアライン, 企業, 空港 — 2018年10月16日 12:38 JST

下地島空港、ターミナルが19年3月開業 ジェットスターが定期便

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 三菱地所(8802)などは10月15日、下地島空港の旅客ターミナルを2019年3月30日に開業すると発表した。LCCやビジネスジェットの誘致を計画当初から進めており、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が成田から就航する。

下地島空港ターミナルのイメージイラスト(三菱地所提供)

19年3月に旅客ターミナルが開業する下地島空港の位置(三菱地所提供)

 沖縄県は2021年度までに県への入域観光客数1200万人達成を掲げており、このうち400万人は外国人客を見込んでいる。三菱地所は2015年3月に、下地島空港と周辺用地を活用する事業の候補事業者として選定され、2017年3月に県と基本協定を締結。LCCによる国際線と国内線や、ビジネスジェットなどを県とともに誘致する。

 下地島空港は1979年7月5日に開港。地方管理空港で、滑走路は3000メートル×60メートル(RWY17/35)が1本、スポット(駐機場)は大型機用が5つ、中型機用が1つ、利用時間は午前8時から午後7時30分まで。

 下地島空港の旅客ターミナルは、三菱地所が今年1月24日に設立した下地島エアポートマネジメント(宮古島市、SAMCO)が運営。資本金は3億円で、7月23日には國場組(那覇市)と双日(2768)が出資者に加わった。

 ターミナルの敷地面積は3万1580平方メートルで、地上1階建ての施設面積は1万3840メートル。当初予定の2018年5月から約1年遅れの2019年3月の開業を目指す。地上1階建てで、チェックインカウンターは12カ所、搭乗ゲートは3カ所、到着ロビーは国内線と国際線各1カ所、飲食店が2店舗、物販店が3店舗となる。

 一方、地元からは最大の魅力である下地島の自然が破壊されないかなど、過度な開発を懸念する声も上がっている。

 島全体が空港用地となっており、国内唯一の民間ジェット機の訓練空港として利用されてきたが、日本航空(JAL/JL、9201)が2011年度まで、全日本空輸(ANA/NH)が2013年度までで撤退している。2017年には、バニラエア(VNL/JW)が訓練を実施した。

 定期便は、1994年7月22日に日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)が那覇-下地島線を運休して以来、乗り入れていない。ジェットスター・ジャパンは、約24年ぶりになる定期便として、成田-下地島線を2019年春に開設する。

19年3月に旅客ターミナルが開業する下地島空港(三菱地所提供)

19年3月に開業する下地島空港ターミナル国内線搭乗待合室のイメージイラスト(三菱地所提供)

19年3月に開業する下地島空港ターミナル国内線出発ラウンジ・テラスのイメージイラスト(三菱地所提供)

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