エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2018年10月15日 12:28 JST

シンガポール航空、福岡に787-10 12月就航、A330を更新

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 シンガポール航空(SIA/SQ)は10月15日、シンガポール-福岡線にボーイング787-10型機を12月9日から就航させると発表した。国内では関西と成田、中部(セントレア)に続き4路線目となる。

12月から福岡に就航するシンガポール航空の787-10=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 シンガポール航空は今年3月に、787-10の初号機(登録番号9V-SCA)を受領。最初の定期便投入は、今年で日本就航50周年を迎えたことなどを記念して関西線が選ばれ、5月3日に就航した。座席数は2クラス337席(ビジネス36席、エコノミー301席)で、観光需要が多い中距離路線を中心に投入している。

 日本路線では、エアバスA330-300型機(2クラス285席:ビジネス30席、エコノミー255席)で運航している路線に導入。787-10の投入で、1便あたりの提供座席数が52席(18%)増える。関西線を皮切りに、5月18日から成田線、7月28日から中部線に投入している。

 就航30周年を迎える福岡線投入で、日本路線でのA330から787-10への更新は完了。シンガポール航空のA330は、日本から姿を消す。

787-10のビジネスクラス新シートを紹介するシンガポール航空の客室乗務員=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 福岡線は1日1往復(週7往復)で、運航スケジュールは福岡行きSQ656便がシンガポールを午前1時20分に出発し、午前8時20分着。シンガポール行きSQ655便は午前9時45分に福岡を出発し、午後3時30分に到着する。

 787-10は、3機種ある787のうち長胴型787-9の胴体を5.5メートル延長したもので、全長は68メートルとなり、大型機777-200より4.3メートル長い。シートは、日本路線などアジア域内路線用に新開発したもの。ビジネスクラスは、1-2-1席のスタッガード配列のステリア・エアロスペース製フルフラットシートを採用。既存の2-2-2席配列と異なり、全席が通路に面している。エコノミークラスはレカロ製の3-3-3席配列で、6段階に調整可能なヘッドレストを備える。

 機内エンターテインメント(IFE)「クリスワールド」も新世代のものを採用。米パナソニック・アビオニクス製「eX3」を搭載する。コンテンツは日本語に対応しており、シンガポール航空のマイレージサービス「クリスフライヤー」の会員であれば、往路で途中まで観た映画を、復路で続きを観ることもできる。

 シンガポール航空は、787-10を運航する世界初の航空会社で、最多となる49機を確定発注。エンジンは、ロールス・ロイス製トレント1000の改良型「トレント1000 TEN」を採用した。

運航スケジュール
SQ656 シンガポール(01:20)→福岡(08:20)
SQ655 福岡(09:45)→シンガポール(15:30)

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