航空会社名や行先、出発時刻などがパタパタと変わる反転フラップ式案内表示機、通称“パタパタ”が仙台空港から姿を消す。空港を運営する仙台国際空港会社によると、夏ダイヤ最終日の10月27日に引退し、翌28日からは多言語の新発着案内システムに移行するという。
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反転フラップ式案内表示機は、開発した伊ソラリー社の社名から「ソラリー式」、表示がパタパタと音を立てて変わることから「パタパタ式」などとも呼ばれ、空港や駅などの発着案内や時計などに使われてきた。
しかし、空港では訪日外国人の増加や維持管理の関係で、近年は液晶パネルなどを使ったデジタル式への移行が進んでおり、施設リニューアルが進む伊丹空港や福岡空港、地方では札幌の丘珠空港などで姿を消しつつある。
仙台空港では、2階出発階の保安検査場入口上の壁面などに“パタパタ”を設置。28日からは、館内34カ所にデジタルサイネージを設置し、発着案内のほかに空港内の案内図や搭乗口の変更情報などを4言語で表示する。
空港会社によると、27日の最終便運航後はすべての表示が消えた真っ黒な状態になるという。その後は当面、全表示が消えた状態で残すという。仙台空港では、28日から新旅客搭乗施設「ピア棟」の供用を開始。これに合わせて新発着案内システムに移行する。
パタパタ最終日
・仙台空港の“パタパタ”、21年の歴史に幕 最終便後、真っ黒に(18年10月27日)
仙台空港に新施設
・仙台空港、新旅客施設「ピア棟」10月28日開業 低コスト運用に焦点(18年10月10日)
・仙台空港、施設利用料導入 10月から(18年8月18日)
・仙台空港、建設中のピア棟公開 11月開業、LCC限定せず低コスト実現(18年5月15日)
・FDA、出雲-仙台就航 “杜の都”で緑色4号機(18年4月20日)
・仙台空港、旅客数が過去最高343万人 17年度(18年4月3日)
・ピーチ、仙台-札幌就航 第3拠点化、井上CEO「路線拡大する」(17年9月24日)
・仙台空港、民営化1周年 岩井社長「闇鍋が少し見えるようになる」(17年7月3日)
・スカイマーク、仙台復活 神戸へ1日2往復、撤退路線初の再開(17年7月1日)
【お知らせ】
デジタルサイネージの設置数について空港会社から訂正があり、「34カ所」に数字を更新しました。(18年10月27日 21:52 JST)