アメリカン航空(AAL)は現地時間2月14日、USエアウェイズグループとの合併計画を発表した。合併後の新会社の時価総額は約110億ドル(約1兆230億円)となり、旅客輸送実績で世界最大の航空会社が誕生する。合併は7-9月期(第3四半期)に完了する見込み。
新会社の社名はアメリカン航空で、最高経営責任者(CEO)にはUSエアのダグ・パーカーCEOが就任。AALの親会社であるAMRのトム・ホートンCEOは最初の年次株主総会まで会長を務める。株式は72%をAMRの債権者が、28%をUSエアの株主が新会社の普通株1株を取得する。本社はAALの現本社のあるテキサス州ダラスのフォートワースに置き、航空連合もAALが加盟するワンワールド・アライアンスにとどまる。
AMRと米国内3位のAALは11年11月に米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上破綻した。12年に入り米国内5位のUSエアとの統合がたびたび報じられてきた。両社は合併による経営効率化やネットワーク収入により、15年には10億ドルを超える相乗効果が得られると見込んでいる。
合併計画の発表を前にした1月には、AALが機体の新デザインとロゴを発表している。
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