国土交通省とNEXCO西日本(西日本高速道路会社)は10月4日、関西空港と対岸を結ぶ連絡橋について、自家用車とレンタカーも6日午前0時から通行できるようにすると発表した。一方で、通行可能な車線が限られていることから、鉄道やバスなど公共交通機関の利用を呼びかけており、NEXCO西日本は混雑時間帯を避けた利用者に対し、通行料の還元キャンペーンを実施する。
台風21号の影響で、9月4日にタンカーが衝突した連絡橋は、第2ターミナルを使用した暫定運用が始まった7日から、緊急車両やバスなどに限り通行を認めていた。21日に第1ターミナルが全面的に運用再開になったと同時に、タクシーとハイヤーも通行も認めたが、自家用車とレンタカーの通行規制は続いていた。
一方、関空連絡橋は上り線を用いた対面通行が続いていることから、朝のピーク時間帯となる午前7時から9時、特に8時台は混雑する可能性があることから、国交省やNEXCO西日本では、公共交通機関の利用を呼びかけている。
また、平日の朝ピーク時間帯の混雑を避け、午前6時台と9時台に利用した人に対し、1回100ポイントの「ETCマイレージポイント」を付与する。事前にETCマイレージサービスの登録が必要で、利用時間は関西国際空港料金所の通過時刻で判定する。
連絡橋の完全復旧は、2019年のゴールデンウイーク前となる見通し。
旅客ターミナルすべて運用再開
・関空、1タミ全面再開 北側初便は香港航空(18年9月21日)
・関空連絡橋、タクシー・ハイヤーも通行可 21日から(18年9月20日)
ゴールデンウイークに復旧
・関空連絡橋、ゴールデンウイークに完全復旧へ(18年9月18日)
21日から通常運航
・関空便、21日から通常運航へ ANAとJAL(18年9月18日)
当紙編集長が寄稿
・[雑誌]「関空の台風被害は人災」週刊エコノミスト 18年9月25日号(18年9月18日)
18日始発から鉄道再開
・関空の鉄道、18日始発から再開 計画より3日前倒し(18年9月15日)
1タミ南側再開
・関空、1タミ南側とA滑走路再開 北側は21日復旧(18年9月14日)
7日から暫定運用
・関空、国内線から再開 ピーチ新潟行きが初便(18年9月7日)