エアバスは現地時間9月28日に、中国・天津の最終組立工場(FALC)の開設10周年を迎えた。FALCではA320ファミリーを製造し、稼働以来380機以上を引き渡した。
FALCは2008年にオープン。エアバスと天津港保税区(TJFTZ)、中国航空工業集団公司(AVIC)とのJV(共同事業)で発足し、仏トゥールーズ、独ハンブルクに続く3カ所目の拠点で、欧州以外では初めての施設として稼働している。
天津製初号機の引き渡しは2009年6月で、四川航空(CSC/3U)に納入。以来、四川航空のほか、中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)や北京首都航空(CBJ/JD)、深セン航空、長龍航空(CDC/GJ)、中国東方航空(CES/MU)、中国南方航空(CSN/CZ)、エアアジア(AXM/AK)など、中国の航空各社を中心に引き渡している。
現在の従業員数は730人以上で、月産レートは4機。2019年初頭に5機、2020年に6機と、段階的な引き上げを予定する。
2017年9月には、同じ敷地内にA330型機の「コンプリーション&デリバリー・センター(C&DC)」を開設。機体引き渡しまでの最終工程を担う施設で、これまでに7機引き渡している。
・エアバス、天津工場の月産レート引き上げへ A320、20年に6機(18年1月11日)
・エアバス、中国・天津にA330デリバリーセンター開設(17年9月20日)
・エアバス、天津製A320neo納入開始 初号機はエアアジア(17年10月25日)
・エアバス、天津工場製A320ファミリー200機到達(14年12月4日)
・エアバス、チベット航空に天津製シャークレット付きA319初号機納入(14年4月13日)
・エアバス、中国東方航空にA320シャークレット初号機引き渡し 天津で最終組立(13年5月18日)
・チベット航空、天津製A319を受領(12年11月26日)
・エアバス、100機目の天津製A320を中国国際航空へ引き渡し(12年9月26日)
・エアバス、中国天津で100機目のA320ファミリー最終組立完了(12年9月3日)