デルタ航空(DAL/DL)は9月27日、法人向けのプロダクトセミナーを都内で開催した。会場には、エアバスA350-900型機で提供する、ドア付き個室タイプのビジネスクラス座席のモックアップなどを展示したほか、機内食も紹介。旅行会社など、およそ160人に新サービスを紹介した。
ビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」は、A350-900に新規搭載するほか、ボーイング777-200型機を改修して搭載する。デルタワンは現在、日本路線ではデトロイト-成田線のみで提供しているが、11月からは日本4路線に順次拡大し、計5路線に投入する。
セミナーは東京アメリカンクラブ(港区麻布台)で開催。デルタワンのほか、同時に設定するプレミアムエコノミーのモックアップも展示した。
デルタワンは、A350-900で導入したスライド式ドアを設けたビジネスクラスで、個室空間を用意した。全席通路アクセス可能なフルフラットシートで、個人用モニターの大きさは18インチとなる。
また、プレミアムエコノミー「デルタ・プレミアムセレクト」を、A350で初めて設定。シートピッチは最大38インチ(約96.5センチ)、シート幅は最大19インチ(約48.3センチ)、リクライニングは最大7インチ(約17.8センチ)で、個人用モニターは13.3インチとなる。
初導入となったデトロイト-成田線には、2017年10月30日から導入。これまでの747-400からA350-900に機材変更した。今年11月以降は、A350で運航するシアトル-成田線とロサンゼルス-羽田線、777-200ERを投入するミネアポリス-羽田線とアトランタ-成田線の4路線に、順次拡大していく。
セミナーに登壇した森本大・日本支社長は、A350-900について「導入から1年が経過し、日本のマーケットにアジャスト(適合)した」と述べた。法人利用については「昨年(17年)よりも2割増えた」とし、新サービスへの自信をのぞかせた。
機内食のうち和食メニューは、ミシュラン二つ星を獲得した大阪の和食店「一汁二菜うえの」の上野法男シェフが監修。6月からビジネスとプレミアムエコノミーのほか、エコノミーでも提供している。ビジネスとプレミアムエコノミーでは、伊アレッシィ製のオリジナル食器に盛り付ける。
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デルタ航空
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