エアライン — 2018年9月25日 09:44 JST

ANAカーゴ、関空貨物便を26日一部再開 成田は輸入品を一時停止

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 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)は、台風21号による被害を受けた関西空港を発着する貨物便を、9月26日から一部再開する。施設や機器の一部が正常運用できるようになったため。一方、関空の施設が使えなくなった影響で、成田空港の同社上屋が収容能力の限界に近づき、輸入貨物の取り扱いを26日まで一時停止している。

関空発着の貨物便を一部再開するANAカーゴ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 関空でANAカーゴが使う貨物施設は、台風で大きな被害を受けた一期島にあり、電源や貨物を航空機に積み込む地上支援車両が、水害で多くが使えなくなった。同じく一期島にある旅客用の第1ターミナルは、14日に国際線南エリアと国内線、21日に残る国際線北エリアの運用を再開。しかし、貨物施設はコンテナを運ぶ大型車両の修理に時間がかかるなどの影響で、月内に取り扱い量を通常の8割まで戻すのが、関空の運営会社である関西エアポートが掲げる目標になっている。

 関空の貨物施設復旧のめどが立ち始めたことから、ANAカーゴでは、旅客便に積む貨物は22日出発便と到着便から取り扱いを再開。貨物機による貨物便は、26日到着便と27日出発便から再開する。一方、温度管理が必要な貨物などは現時点では扱えない。

 成田では、関空の貨物施設が被害を受けた影響で、上屋の収容能力が限界に近づいた。このため、出発日ベースで22日から26日まで、輸入貨物の取り扱いを一時停止。羽田空港経由で成田空港止めの輸入貨物も、扱いを停止している。

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