全日本空輸(ANA/NH)グループは9月21日、関西地区への訪日客誘致を強化すると発表した。観光庁が展開する訪日客活性化キャンペーンの一環で、中国路線の割引運賃を設定するほか、国内線も一部値下げする。
—記事の概要—
・中国客獲得強化
・観光庁の集中キャンペーン
中国客獲得強化
割引運賃を設定するのは、関西発着の北京、大連、青島、上海、杭州、香港の6路線で、旺盛な中国からの訪日客の獲得強化を狙う。北京線は1680元(約2万7700円)、香港線は1960香港ドル(約2万8300円)で販売。9月27日から10月24日まで販売し、10月4日から31日まで利用できる。
訪日客を対象とした国内線運賃「ANA Discover JAPAN Fare」は、関空発着を値下げする。対象となるのは札幌と那覇、石垣、宮古の4路線で、札幌線は1万800円を5400円に、沖縄3路線も1万800円を8640円に値下げする。販売は9月27日から10月27日までで、10月26日以降に搭乗できる。
観光庁の集中キャンペーン
9月の台風21号で冠水した関空は、21日に第1ターミナル(T1)北側の運用を再開。これにより、関空の旅客施設は一通り利用できるようになった。
関空の再開を受け、観光庁は同日から、関西地区の訪日客活性化キャンペーン「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」を開始。韓国の秋夕(チュソク、9月23日から25日まで)や中国の国慶節(10月1日から7日まで)など、大型連休挟んだ1カ月程度で集中的に展開する。航空各社や旅行会社などと協力し、割引商品を設定するほか、関空の復旧状況などを情報発信する。
JALも訪日客誘致強化
・JAL、伊丹-香港臨時便 海外発割引、関西への誘客強化(18年9月21日)
21日から通常運航に
・関空、1タミ全面再開 北側初便は香港航空(18年9月21日)
・関空便、21日から通常運航へ ANAとJAL(18年9月18日)
伸びが鈍かった8月の訪日客
・8月の訪日客、伸び鈍化続く 地震・豪雨影響、18年累計2000万人超え(18年9月21日)